アウグスト・ファルフスが2017年にBMWアートカーを運転

2016年 12月 2日

AUTOMOTIVE

現代のBMWの車を基に、世界各国の著名なアーティストがデザインを手掛ける「BMWアートカー」の、19代目の車両が、11月30日、アメリカ合衆国のマイアミで開催中のアートフェアで発表された。

1975年から作られはじめたBMWアートカーは、これまでアレクサンダー・カルダー、アンディ・ウォーホル、ジェフ・クーンズといったアーティストが手掛けてきた。

19代目となるBMWアートカーは、同社の新型レース用マシン、BMW M6 GTLMがベースとなっている。585馬力あり、レーストラックによっては最高時速300キロを出す車種だという。

デザインを手掛けたのはアメリカ合衆国のコンセプチュアルアート作家ジョン・バルデッサリ。

「この車を現代生活の象徴と考えたとき、BMWアートカーに関する私のコンセプトはおどけた風刺になりましたが、同時に私のトレードマークのアイディアのいくつかを強調するものでもあります。ですから、BMWアートカーは間違いなく典型的なバルデッサリであり、これまで私が作った中で最速のアートワークと言えます」(ジョン・バルデッサリ)

車両が展示されているのは、スイスのバーゼルで開催される「アート・バーゼル」の姉妹イベント「アート・バーゼル・マイアミビーチ2016」で、フェアの終了まで一般公開される。

また、BMWアートカーは実際にレーシングコースでの走行も伝統行事となっているという。

ジョン・バルデッサリの「回転する彫刻」は2017年1月28日、29日のデイトナ24時間レース(Rolex 24 at DAYTONA)のレーストラックに登場する。2017年にはこのレースをはじめ、ビル・オーバリーン(米国)、アレクサンダー・シムズ(英国)、アウグスト・ファルフス(ブラジル)、ブルーノ・スペングラー(カナダ)による走行が予定されているという。

(文/麻生雅人、写真提供/Chris Tedesco for BMW/PRNewsFoto/BMW Group)
写真は19代目BMWアートカー