駐ブラジル・ギリシャ大使殺害容疑で夫人と愛人、拘留される

2016年 12月 31日

駐ブラジルギリシャ大使 殺害 愛人が共犯 夫人の犯行

映像の解析者によると、セルジオ容疑者がいとこのエドゥアルド・モレイラ・ジ・メロ容疑者とともに、バイシャーダ・フルミネンシ地域にある、ギリシャ大使夫人の家族が住んでいるマンションに歩いて入るところを捉えているという。セルジオ容疑者とエドゥアルド容疑者は、家の中に入る前、マンションの前に約一時間ほどいて、約3時間後、セルジオ容疑者は大使が借りていた車に乗ってひとりで出ていき、その後、徒歩で戻っているという。

午前2時30分に再びセルジオ容疑者は車を家の門の前に止め、その後エドゥアルド容疑者も表われ2人とも車に乗り込んだという。

解析者によると、車は27日(火)の未明3時20分にキリアコス大使の死体を乗せてマンションを出ているとのこと。

30日(金)、警察署に連行されたフランソワーズ大使夫人は母親と妹を伴っており、レポーターの質問には詳しく答えたがらず、警察が提示している犯行説に対し憤慨している様子をみせた。

レポーターとフランソワーズ大使夫人とのやりとりは以下。

レポーター「夫人と大使は喧嘩していたのか?」
フランソワーズ大使夫人「彼は素晴らしい心を持った特別な人でした」と答えた。

レポーター「犯行の動機は何か?」
フランソワーズ大使夫人「知りません、何も知りません。裁判が明らかにするでしょう」

レポーター「今のお気持ちは?」
フランソワーズ大使夫人「私にとっては夢の中のようです。起きたら何も起きてはいないような」

また、セルジオ・ゴメス容疑者も証言しており、同容疑者は郡警察の刑務所施設に移送されるとのこと。

今回の殺人事件はギリシャ本国のメディアでも大体的に取り上げられている。キリアコス大使とフランソワーズ夫人は15年間連れ添っており、10歳になる娘がいるという。

裁判所はセルジオ・ゴメス容疑者と共に、いとこのエドゥアルド・モレイラ・ジ・メロ容疑者も一時拘留を命令している。

(文/麻生雅人、写真/Reprodução/Jornal Nacional/TV Globo)
写真はTVグローボ「ジョルナウ・ナシオナウ」より。防犯カメラの映像。TVグローボ系列の番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴の問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで

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