2017年 01月 30日 15:33
事業家のアイキ・バチスタ氏は29日(日)にニューヨークのJFK空港からアメリカン航空でリオデジャネイロに向けて出発して、1月30日(月)の朝9時45分、ガレォン空港(トン・ジョビン空港)に着陸した。
到着後まもなく、午前10時ごろバチスタ氏は連邦警察によって身柄を拘束された。「オ・グローボ」をはじめブラジル現地メディアが伝えている。
身柄を拘束されたバチスタ氏は法医学研究所(IML)で法医学検査を受けた後、11時15分ごろにはリオ市北部のアグア・サンタ地区にあるアリ・フランコ刑務所に収監された。
26日(木)に連邦警察によるエフィシエンシア作戦が発動してバチスタ氏が拘束の対象となったとき、同氏はニューヨークに滞在していた。バチスタ氏は連邦警察と交渉を行い、ブラジルへ帰国したとされているという。
しかし「オ・グローボ」のJFK空港での取材に対して同氏は、「私は自分の義務として裁判に出るために帰国する。それは、事柄をきれいにするための手助けとなる」と答え、司法取引を行ったとされていることは否定した。
バチスタ氏は連邦公共省(MPF)によると、バチスタ氏にかけられている容疑のひとつとして、セルジオ・カブラウ前リオデジャネイロ州知事に1650万USドル百万ドルを賄賂として渡したことで贈賄やマネーロンダリングの罪に問われているとのこと。
(文/麻生雅人、写真/Fábio Pozzebom/ABr)
写真は2014年、資産差し押さえ令を出されたアイキ・バチスタ氏
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