リオデジャネイロでもイエマンジャー祭、祝われる
2017年 02月 5日いろとりどりの品の入ったかごを頭の上に乗せたパトリシア・ソウザさん(42)さんは、行進に参加して22年目となる。彼女はカンドンブレーやウンバンダ(共にアフリカに起源を持つ宗教。後者はブラジルにおける現地の文化がより混交している)の信者ではないが、オリシャ神に祈りを捧げる。
「(頭の上のかごは)重くはないですよ。夢の中でイエマンジャーが私に望んだ花や果物を乗せています」と、りんごやぶどう、白と黄色のバラを乗せたパトリシアさんは語った。
11月15日広場では、お供えを乗せたボート型の入れものや頭にかごを乗せた人々の行進が到着したとき、リオのさまざまな地域から来た人々が、お供えものの到着を待っていた。
リオ大都市圏内にあるイタボライーの祈祷所を司るアレシャンドリさんは、ウンバンダにおけるイエマンジャーに祈りを捧げるのは平和の祈りであると説明した。
広場から5㎞ほど離れた場所では、アフォシェー・フィーリョス・ド・ガンジー・リオデジャネイロ支部が第52回目となるイエマンジャーに捧げものを贈る祭りを開催した。
同団体の参加者は、アメリカ大陸に運ばれてきた奴隷を上陸させるのに主要な港のひとつだったヴァロンゴ埠頭に集合して、歌を歌ったりカポエィラの演武を行った後、祈りを捧げるためにマウアー広場へ向かった。埠頭にで彼らがパフォーマンスを行った目的は、この地が歴史上における黒人の離散を理解するための重要な場所だからだ。
「この場所は私たちにとって非常に重要な意味を持っています。ここは奴隷として連れてこられたアフリカ人、黒人たちが到着した、ブラジルにおける中心地なのです。この場所に改めて意味を与えることになるのです」(アフォシェー・フィーリョス・ド・ガンジー・リオデジャネイロ支部、チアゴ・ラウリンドさん)
また、イエマンジャーのお祝いの一環として祭りの中で郷土料理のペイシャーダ(魚の煮込み料理)がふるまわれた。
(記事提供/Agência Brasil、写真/Tomaz Silva/Agência Brasil)