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RS州にある日本移民とドイツ移民の街

イヴォチ

長く住んでいても、ブラジル最南端の州、リオグランデ・ド・スール(リオグランジドスウ、以下RS)州で日本人を見掛けるのはごく稀です。

しかし、調べてみると日本からの移民船がリオグランデという港に寄港していたとのこと。州都ポルトアレグレ(ポルトアレグリ、以下POA)から約50キロ離れた Ivoti(イヴォチ)という街に日本人のコロニアがあると聞き、さっそく行って参りました。

イヴォチとは先住民トゥピ・グアラニー族の言葉で「花」を意味します。花の栽培を行っている農家の方もいますし、街は緑が多く、公園や並木道に色んな花が咲く季節になると、とても美しい街です。

イヴォチ

元々ドイツ移民の方が多く住んでる土地なので、ドイツ風の建物も良く見掛けます。イヴォチはドイツのRottenbuchとの姉妹都市でもあります。ちなみに日本とブラジルの間では、金沢市がPOAと、そして滋賀県がRS州と、姉妹関係にあります。

イヴォチにある日本人入植者たちの資料館では、日本人移民の詳しい歴史を知ることが出来ます。

イボチに日本人コロニーが誕生したのは1967年頃からで、RS州内の各地、又は他の州からも家族が入植しました。まずは事業団から融資を受けた26家族が入植し、その後4度にわたり計35家族が移住したという記録が残っています。

当初は、葡萄の栽培が成功して、ブラジル主要都市のみならず、ヨーロッパにまで輸出して、黄金時代を築いたこともあるそうです。

また資料館では、毎月最終日曜日に地元のフェイラが開催され、日本料理も食べれるということで人気を集めています。

(写真・文/土居 清光エミリオ、記事提供/土居 清光エミリオFacebook
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