ブラジルで純国産電気自動車の試験はじまる

2018年 05月 3日

ブラジル 電気自動車

マハトマさんの電気自動車は現段階では公道を走らせることができないため、試作品の販売先はコンドミニオ(複数のマンション棟の周りを塀で囲って1つの区画としたマンション群)などに限られている。

マハトマさんは来年にはナンバープレートを付け、公道を走る認可を受けたいと考えている。

マハトマさんは自身が開発した車両を「ご近所カー」と呼んでいるが、本格的に活動の場を広げるためのテストを行っている。このような省スペース型の車両は大都市で活用されてこそ意味があると考えているためだ。

試作品とはいえ、設備のほとんどは公道を走る車両とそん色ない。シートベルトやヘッドライト、メーターなどもブラジル国家交通審議会(CONTRAN)の規格を満たしている。足りないのは、モーターの馬力と、ドア、エアコンだ。

この試作品を作るにあたって、マハトマさんと2人の共同事業主は一人15万レアル(約465万円)を出し合ったほか、個人で起業家を金銭的に支援するエンジェル投資家からも15万レアル調達した。

マハトマさんは電気自動車開発の過程で、バッテリーの大きさに疑問を持つようになったという。

(次ページへつづく)

(文/原田 侑、写真/Reprodução/TV Globo/Pequenas Empresas Grandes Negócios)
写真はグローボ系列の経済情報番組「ペケーナス・エンプレーザス・イ・グランヂス・ネゴーシオス」より。。TVグローボ系列の番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴の問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで)