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若松佑弥、ONE Championshipに出陣

2019年3月31日(日)、東京・両国国技館ONE Championship初の日本大会「ONE:A NEW ERA-新時代-」が開催される。

この大会で開幕するフライ級ワールドグランプリにブラジルから参戦するイヴァニルド・デルフィノが和田竜光との対戦が発表されているが、新鋭・若松佑弥と、元UFCフライ級王者で、同タイトルを11回に渡って防衛(UFC史上最多防衛記録)した“DJ”ことデメトリアス・ジョンソンとの対戦も注目すべき1戦だ。

キャリアや実績から見ても、若松佑弥は圧倒的に不利と思われるかもしれないが、DJに善戦が期待できるふたつの理由がある。

その1。若松佑弥は恐怖と向き合うだけの強さがある。

パンクラスを主戦場に連勝を重ね、頭角を現した若松佑弥は、格闘技を本格的に始めたのが19歳で、現在23歳である。そんな彼にとってパンクラスでの初めての敗北となったのが2018年2月のフライ級タイトルマッチだった。

試合の前日、若松はなかなか寝付けなかったそうだが、自分では「興奮しているだけ、武者震いだ」と言い聞かせていたという。しかし、彼は当時を振り返り「あの時、俺は怖かったんです」と語った。

一流の選手でも、相手が誰であれ試合は怖いものだという。重要なことは、その恐怖心を否定せず、受け止めることかもしれない。才気あふれる23歳の新鋭選手である彼は、勢いと同時に恐怖を受け止める冷静さも身につけている。

その2。若松佑弥には亡き戦友との約束がある。

若松には、彼と同時期に長南亮が主催するTRIBE TOKYO M.M.A.の門を叩き、苦楽を共にした戦友がいる。秋葉尉頼だ。

秋葉は、2016年の夏、不幸にもバイク事故で命を落とした。享年21歳だった。若松にとって、秋葉の死は非常に大きな出来事であり、この時から「世界一のファイターになる」という夢は、若松一人のものではなくなった。亡き戦友との約束のため、若松佑弥は決して負けられないのだ。

UFCフライ級王座を11度も防衛したデメトリアス・ジョンソンを23歳の若松が破るのは至難の業であることは間違いない。前評判でもDJが圧倒的有利という声が大きいのも当然のことである。

しかし、これまでスターと呼ばれる選手たちは、予想を覆した勝利を収めることでスターになってきたのだ。

若松佑弥には、スター選手になるだけの資質がある。そして、フライ級のビッグチャンピオンに勝利し、世界一への階段をのぼる覚悟ができている。平成の番狂わせが起きる準備は整っている。

(文/カルロス・シンコ、編集/Viviane Yoshimi、写真提供/One  Championship)

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