ブラジルのサッカー再開、反応はまちまち
2020年 06月 23日
ブラジルでは感染が拡大し続ける中で経済活動が徐々に再開されているが、サッカーも活動再開が進みつつある。ただし、状況や対応は、州やクラブによってまちまちだ。
新型コロナウイルス感染症による国内の死者数が5万人を超えたことを深刻に受け止めるリオデジャネイロのクラブ、ボタフォーゴは6月22日(月)、SNSでcovid-19の犠牲者への追悼メッセージを公表したと「フォガォン・ネット」が伝えている。
メッセージには死者数の数字と、クラブのホームグラウンドであるニウトン・サントス・スタジアムの収容人数である4万4661の数字が記されており、新型コロナウイルス感染症によって、同スタジアムの許容人数を超えるほどの人が命を落としていることを示されていたという。
また「確実に、今は試合を行っている場合ではない。すべてのcovido-19で犠牲になった方へのお悔と同情を送ります」という追悼メッセージも添えられていたという。
ボタフォーゴは予定されているカボフリネンセやポルトゲーザとの試合を7月以降に延期するよう申請しているとのこと。
6月21日(日)にはサンパウロのクラブ、コリンチャンスが、選手27人のうち21人が新型コロナウイルスに感染していたことを公表したと「オ・グローボ」が報じている。
「エスタダォン」は、サンパウロのクラブ、サントスは来週の火曜と水曜に練習再開を予定しているとのことで、練習再開に向けて6月19日(金)に選手24人、スタッフ45人に対して感染状況を確認する検査が行われたことを伝えている。結果は現地時間の22日(月)に公表されるという。
またサントスは21日(日)にトレーニングセンターの殺菌消毒を行ったという。
ブラジル保健省が6月22日(月)の17時15分に発表したデータによると、ブラジルの新型コロナウイルス感染者は110万6,470人、死者は51,271人となった。
ブラジル保健省が新型コロナウイルス パネルデータで発表したデータは下記。
退院 571,649
入院 483,550
<感染者>
感染者 1,106,470
新規の感染者 21,432
発生率 526.5
<死亡者>
感染による死者 51,271
新規の死者 654
致死率 4.6%
死亡率 24.4
<地域別(感染者/死者/人口10万人当たりの発生率/人口10万人当たりの死亡率)>
全国(6月21日) 1,085,038 / 50,617 / 516.3 / 24.1
(6月22日) 1,106,470 / 51,271 / 526.5 / 24.4
北東部 (6月21日) 379,297 / 16,163 / 664.6 / 28.3
(6月22日) 384,892 / 16,467 / 674.4 / 28.9
南東部 (6月21日) 377,817 / 23,450 / 427.5 / 26.5
(6月22日) 384,247 / 23,617 / 434.8 / 26.7
北部 (6月21日) 212,940 / 8,742 / 1155.3 / 47.4
(6月22日) 218,464 / 8,813 / 1185.3 / 47.8
中西部 (6月21日) 63,553 / 1,131 / 390.0 / 6.9
(6月22日) 66,096 / 1,191 / 405.6 / 7.3
南部 (6月21日) 51,431 / 1,131 / 171.6 / 3.8
(6月22日) 52,271 / 1,183 / 176.0 / 3.9
(文/麻生雅人)