ルーラ大統領が3月25日~26日に日本を国賓として訪問

2025年 02月 16日
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ルイス・イナーシオ・ルーラ・ダ・シウヴァ・ブラジル連邦共和国大統領(写真/Ricardo Stuckert/PR)

ルイス・イナーシオ・ルーラ・ダ・シウヴァ大統領は3月25日(火)と26日(水)に日本を国賓訪問する。この訪問は、“ブラジル・日本交流友好年”に、130年にわたる両国間の外交関係を祝うものであると、イタマラチー宮(ブラジル外務省)が金曜日(2月14日)に発表した。

これは、旅行や身体活動など、大統領が、外遊やリアルでの活動のようなルーチンの日常生活を送れるようになって以来、初の外遊の一つとなる。

2024年10月に公邸であるアルヴォラーダ宮の浴室で転倒した際の住居内の事故による脳浮腫の、12月初旬に行われた除去手術の後、1月末に行われた新たな検査の結果、完全に回復していることが確認された。

ルーラ大統領の日本訪問には、ファーストレディのジャンジャ・ルーラ・ダ・シウヴァ氏と、まだ顔触れは未定ながら閣僚代表団が同行する予定となっている。ルーラ氏とジャンジャ氏は東京の皇居で徳仁天皇陛下と皇后雅子さまのお迎えを受ける予定。大統領は、石破茂総理大臣との会談も予定している。

これは2019年以来、日本が迎える初の国賓訪問となる。

「ブラジル・日本間の関係は伝統的かつ生産的であり、独特の人的なつながりによって支えられています。ブラジルは日本国外における最大の日系人コミュニティを抱き、その数は200万人以上と推定されており、農業、工業、文化、その他の分野において多彩な活躍を見せています。日本には、約21万1千人のブラジル人を有する、海外で5番目に大きなブラジル人コミュニティが存在します」とブラジル外務省は発信した。

商業面では、2024年には日本はブラジルにとってアジアで3番目に大きな貿易相手国であり、同地域へのブラジルからの輸出における第3位の対象国であり、貿易額は110億米ドル、黒字額は1億4,800万米ドルとなった。

ブラジル中央銀行によると、2023年には、日本はブラジルへ350億米ドルの直接投資を行い、ブラジルにおける外国直接投資(FDI)額では第9位、アジアでは第2位の投資国となっている。

ルーラ大統領は日本訪問に先駆け、3月1日にモンテビデオで行われるヤマンドゥ・オルシ・ウルグアイ次期大統領の就任式への出席を予定している。

(記事提供/アジェンジア・ブラジル、構成/麻生雅人)

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