映画「アイム・スティル・ヒア」でフェルナンダ・トーヘスが演じたエウニッシ・パイヴァ、リオブランコ勲章を死亡叙勲される
2025年 05月 29日
ルイス・イナーシオ・ルーラ・ダ・シウヴァ大統領は、故エウニッシ・パイヴァにリオ・ブランコ勲章を授与した。この弁護士は、ブラジルの独裁政権の抑圧に立ち向かった、人権を守る闘いの象徴の一人。この決定は今週水曜日(5月28日)に官報に掲載された。
エウニッシの人生は、ヴァウテル・サリス(ウォルター・サレス)監督の映画「アイム・スティル・ヒア(原題「アインダ・エストウ・アキ」)」で女優フェルナンダ・トーへスが彼女を演じたことで、さらに有名になった。
アカデミー外国語映画賞を受賞したこの映画は、マルセロ・フーベンス・パイヴァによる同名の著作を映画化したもの。著者は同作品の中で、1971年、ブラジルの軍事独裁政権下で警察関係者により連行された元連邦下院議員だった父フーベンス・パイヴァ失踪後の、母(エウニッシ)の苦闘を中心に、家族の物語を語っている。
フーベンス・パイヴァの遺体は発見されず、エウニッシは夫の身に何が起こったのかを何年も追及し続けた。ブラジル政府がこの元下院議員の死を認めたのは、25年後のことだった。
大統領は「エウニッシ・パイヴァの人生の軌跡は、独裁政権の圧制に抵抗し、民主的自由と先住民族の権利を擁護する闘いにおける勇敢な行動の例として知られ、彼女自身、この大義に身を捧げました。彼女が歩んだ道は、民主法治国家のルールに則り、これを前進させようとする人々にとって模範となっています」という声明を発表した。
リオブランコ勲章は、称えられるほど特筆すべき行動や偉業のあった人を奨励することに加え、功績のあった人々や市民としての美徳を称えるために 1963年に設立された。この勲章の名称は、ブラジルの外交の父であるリオブランコ男爵に由来している。
マリア・ルクレシア・エウニッシ・ファチョラ・パイヴァ(1929年 – 2018年)は、コメンダドール位の勲位を授かった。
ブラジル連邦政府は今年1月8日に、「民主主義遵守エウニッシ・パイヴァ賞」の創設も発表している。この賞は、民主主義監視委員会によって毎年授与される。同賞の目的は、ブラジルの民主主義体制の維持、復権、あるいは強化のために、職業的、知的、社会的、あるいは政治的な実践において、明確な形で貢献した人々の功績を広く知らしめることにある。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)