映画「アイム・スティル・ヒア」、スール賞で最優秀イベロアメリカ映画賞を受賞
2025年 07月 25日

7月24日(木)、活動家エウニッシ・パイヴァとその家族の物語を描いたブラジル映画「アイム・スティル・ヒア(原題「アインダ・エストウ・アキ」)」が、アルゼンチン映画芸術科学アカデミー賞が主催するスール賞で最優秀イベロアメリカ映画賞を受賞した。全世界での同映画の受賞総数は47となった。ブラジルの現地メディア「Gshow」、「コヘイオ・ブラジリエンシ」などが報じている。
第19回となるスール賞の授賞式では、イベロアメリカ映画賞は今年から新設された部門で、ヴァウテル・サリス(ウォルター・サレス)監督が手掛けたこの長編映画が初受賞となった。授賞式はアルゼンチン、コルドバのサン・マルティン解放ヘネラル劇場で行われた。
サリス監督は授賞式には参加できなかったが、ビデオメッセージが披露された。
「投票してくださった皆様、本当にありがとうございます。最優秀イベロアメリカ映画賞の受賞は、『アイム・スティル・ヒア』を制作した私たち全員にとって大変光栄です。フェルナンダ・トーヘス、フェルナンダ・モンチネグロ、そして私たちの映画を実現させてくれた俳優や技術者の皆さん、そして私自身にも。私たちはアルゼンチン映画の素晴らしい俳優、監督、脚本家、そして才能豊かなプロデューサーや職人たちに深い敬意を抱いています」とサリス監督はメッセージで語った。
世界各国で上映が続く同映画は、8月8日に日本で初公開される。東京、大阪、名古屋、札幌、福岡など、全国主要都市で40プリントの上映が行われる。その後、スカンジナビア、デンマーク、ノルウェーでも公開が予定されている。本国ブラジルの劇場では21週間の上映を終え、累計観客動員数は583万4千人に達している。
(文/麻生雅人)



