サンパウロ州沿岸で700羽以上のペンギンが死亡した状態で発見
2025年 08月 24日
カナネイア研究機関(IPeC)が、今月8月15日から21日の間に、サンパウロ州南部沿岸のカナネイア市、イグアペ市、イーリャ・コンプリーダ市の各都市で、計739羽のマゼランペンギン(Spheniscus magellanicus)が死亡した状態で発見されたと報告した。
これらの動物はかなり腐敗が進んでおり、同研究所によると死因の特定は困難な状態だという。
「新鮮な個体の病理解剖や生存個体の臨床的状況に基づいた漂着の仮説としては、長距離の渡り(※季節的な長距離移動)による影響、食料の確保の困難さ、寄生虫症、感染症、漁業との接触などが挙げられます」と同研究はアジェンシア・ブラジルに語った。
専門家によると、このような事象によって種全体が絶滅の危機に瀕しているわけではないという。自然界には推定で200万〜300万羽のマゼランペンギンが存在しており、主にアルゼンチンの大規模なコロニーに生息している。
ただし、彼らの生息地は人為的・気候的な圧力によって脅かされている。 カナネイア研究機関(IPeC)は、サントス海盆の海岸監視プロジェクトを担う市民団体として、海洋生物の救助、リハビリ、保全活動を行っている。また、ペンギン、アザラシ、クジラなどの海岸に漂着した海洋動物の適切な処理も行っている。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)