ブラジル、日本と動物性脂肪製品の輸出協定を締結

2025年 09月 3日

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ブラジルでは、食肉処理の過程で得られる「食用に適さない動物性副産物」を加工して、家畜飼料、ペットフード、肥料などにリサイクルするレンダリング産業でも、安全かつ高品質な製品を生産している。写真は2024年に駐日ブラジル大使館で開催された、ブラジル動物タンパク協会(ABPA)によるレンダリング産業のの説明イベント(撮影/麻生雅人)

ブラジル農牧供給省は、鶏、豚、牛由来の脂肪を原料とする製品の輸出に関する関税交渉を日本政府と完了したと、9月2日(火)に発表した。

これらの製品は、動物用飼料やペットフードの製造に使用される。同省は、今回の輸出許可は「世界でも最も厳格な市場の一つにおけるブラジルの存在感を拡大する」ものと位置付けている。

ブラジルはすでに、日本市場における大豆とトウモロコシの主要供給国の一つでもある。

人口約1億2500万人を擁する日本は世界第3位の経済大国であり、2024年にはブラジル農産品の輸出先として第7位に位置している。昨年の対日輸出額は33億米ドルに達し、2025年1月から7月までの売上はすでに18億米ドルに上っている。

現政権下で、ブラジルの農畜産品に対して新たに開かれた海外市場は合計422件にのぼる。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)