ブラジル連邦最高裁判所のバホーゾ長官、「ブラジルには再出発と融和が必要」とコメント
2025年 09月 26日

連邦最高裁判所(STF)のルイス・ホベルト・バホーゾ長官は、9月25日(木)、ブラジリアで行われた本日の審理において、国の分断の修復の必要性を訴えた。
この発言は、バホーゾ判事が最高裁長官として臨む最後の審理の場で行われたもので、判事は政治的イデオロギーをめぐる社会の分断に言及し、(ブラジルの)「新たな再出発」の必要性を強調した。
この声明は、連邦最高裁がジャイール・ボルソナロ前大統領とその側近7名をクーデター計画に関する刑事訴訟で有罪とした判決から2週間後に発せられた。
「「私たちは今、再出発が必要です。ブラジルに新たな希望の時代を迎え、ようやく皆が望む社会の分断の修復を実現するために。ここで言う“修復”とは、人々が自らの信念や見解、イデオロギーを手放すことではありません。異なる立場を持つ他者を尊重する文明的な姿勢、それこそが真の意味での修復なのです」と彼は述べました。
バホーゾ判事はまた、ブラジル社会が人を否定することなく、意見を交わす力を取り戻すべきだとも語りました。
「人生はそういうものではありません。人生とは、異なる考えを持つ人々が共に生きることで成り立っているのです」と彼は締めくくった。
来週月曜日(9月29日)、エジソン・ファキン判事とアレシャンドリ・ジ・モラエス判事が、それぞれ連邦最高裁の新たな長官と副長官に就任する予定。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




