ブラジル、東京での親善試合で日本に歴史的敗戦
2025年 10月 15日
ブラジル男子サッカー代表は、火曜日(10月14日)、東京で行われた日本代表との親善試合で初めて日本に敗れるという歴史的な結果を経験した。これは、前週金曜日(10日)に韓国代表を相手に5対0の圧勝を収めた直後の試合だった。
満員の味の素スタジアムで、ブラジルは前半にパウロ・エンヒッキとガブリエウ・マルチネッリのゴールで2対0とリードを奪った。
しかし後半に入り、わずか20分間で逆転を許す展開となり、南野、中村、上田のゴールによって試合は3対2で日本の勝利となった。この試合は、FIFA年ワールドカップ2026(カナダ、アメリカ、メキシコ共催)に向けた準備の一環として行われたものだった。
これまでカルロ・アンチェロッティ監督から評価されていたブラジル代表の守備陣は、直近5試合で初めて2失点を喫した。それ以前にカナリア軍団が失点して敗北を喫したのは、南米予選でボリビアに1対0で敗れた試合のみだった。
ブラジル代表の次の親善試合は、11月の次回FIFAデーにヨーロッパで行われ、セネガル代表とチュニジア代表を相手に戦う予定となっている。
<試合経過>
ブラジル代表は、日本代表が5バックで組織的に守備を固める中、前半は辛抱強く攻め手を探る展開となった。
最初の決定機は21分、日本の攻撃から生まれた。右サイドで背番号10がカルロス・アウグストのマークを外して上田にパス。上田はエリア内でゴールへと流し込んだが、ボールはわずかにポストの外へそれた。
その4分後、ヒヤリとする場面をしのいだブラジルが先制する。
ブルーノ・ギマランイスのワンタッチパスを受けた右サイドバックのパウロ・エンヒッキが、飛び出したGKのタイミングを外して冷静にシュートを決めた。ここからブラジルが試合の主導権を握る。31分には、ルーカス・パケタがペナルティエリア外から浮き球のスルーパス(チップキック)を送り、ガブリエウ・マルチネッリが左足でネットを揺らして追加点を奪った。
しかし後半に入るとブラジルはペースを落とし、その代償を払うことになる。開始6分、ファブリシオ・ブルーノがビルドアップの場面でミスを犯し、南野がボールを奪って強烈なシュートを叩き込み、ネットを揺らした。これが日本サイドの反撃の口火となった。
アジア勢の同点弾はその10分後に生まれた。伊東が右サイドから正確なクロスをファーサイドへ送り、中村が力強くシュート。ファブリシオ・ブルーノが必死にカットを試みたものの、ボールはそのままゴールに吸い込まれ、GKウーゴ・ソウザにはなす術がなかった。
同点に追いつかれた直後、カルロ・アンチェロッティ監督は最初の交代カードを切る。
前線ではヴィニシウス・ジュニオールに代えてロドリゴを投入し、中盤ではブルーノ・ギマランイスに代えてボランチのジョエリントンを送り込んだ。
しかし交代後も試合の流れは日本に傾き続け、25分には伊東のコーナーキックから上田がフリーでヘディングを決め、逆転を許した。
スコアをひっくり返されたアンチェロッティ監督はさらに3人を交代。攻撃陣ではルイス・エンヒッキを下げてエステヴァンを投入、左サイドバックにはカルロス・アウグストに代えてカイオ・エンヒッキを送り込み、そしてリシャルリソンを投入して、それまで中盤を担っていたパケタの役割を引き継がせた。
それでも日本は攻撃の手を緩めず、41分には田中がエリア外から強烈なシュートを放ち、GKウーゴ・ソウザが必死にセーブしてコーナーキックに逃れた。
試合終了間際の45分、ブラジル代表も同点のチャンスを迎える。エステヴァンが美しい浮き球を小さなエリア内へ送り込み、リシャルリソンが頭で合わせた。しかし、シュートはクロスバーの上へ外れてしまった。
試合は日本 3-2 ブラジルで終了した。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)