逃亡奴隷の子孫たちが創設した唯一のカーニバル団体、プレッタ・ジウを讃える

2026年 01月 18日

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リオデジャネイロ市ラゴーア・ホドリゴ・ジ・フレイタスにあるキロンボ・サコパンの地域リーダー、ルイス・サコパン氏(写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)

リオデジャネイロで唯一、キロンボーラ(逃亡奴隷の子孫から成る共同体)のコミュニティによって結成された団体「ブロッコ・ホーラ・プレギッソーザ – タルダ・マイス・ナォン・ファーリャ(Rola Preguiçosa – Tarda Mas Não Falha)」が2026年のカーニバルで、2025年7月、腸がんとの闘病の末に亡くなった歌手プレッタ・ジウを讃える。

このブロッコは、カーニバル期間の金曜日にあたる2月13日、リオ市南部イパネマ地区を行進する予定だ。今回のオマージュの発案者は、同団体のディレクターであるフェリペ・モンフォール氏で、彼は歌手の妹マリア・ジウとアンドリューズ校で同級生だったという。

「プレッタはイパネマのバラォン・ダ・トーヒ通りで生まれ育ちました。彼女が亡くなったとき、私たちは即座に彼女にオマージュを捧げることを決めました」とモンフォール氏はアジェンシア・ブラジルに語った。3度の会合を経てエンヘード(行進のテーマ)が承認され、ブロッコの創設者で84歳のルイス・サコパン氏がサンバを作曲した。

ラゴーア・ホドリゴ・ジ・フレイタス地区のマリア・キテリア通りとエピタシオ・ペッソア大通りの交差点に午後6時に集合し、午後8時に出発する予定だ。パレードの終了地点は、ファルミ・ジ・アモエード通りとヴィスコンジ・ジ・ピラジャー通りの交差点となる。

リオデジャネイロ市観光局(Riotur)によると、このブロッコは例年7万〜8万人を動員しているという。

ホーラ・プレギッソーザは、リオデジャネイロで唯一、キロンボ(奴隷制時代に誕生した、逃亡奴隷およびその子孫のコミュニティ)を起源とするブロッコで、そのルーツはラゴーア・ホドリゴ・ジ・フレイタス湖畔に位置する「キロンボ・サコパン」にある。コミュニティが誕生したのは1929年で、マノエウ・ピント・ジュニオールがサコパン坂に定住したことが始まりだった。

その後、マノエウ氏は州北部の山地にあるノヴァ・フリブルゴから妻のエヴァ・マノエラ・クルスと5人の子どもを呼び寄せた。マノエウ・ピント・ジュニオールの子孫たちは1999年に自らを「キロンボーラ(逃亡奴隷による共同体の子孫)」と名乗るようになり、2005年にはパウマーリス財団から正式な認定を受けた。

2014年、連邦政府は住民に対し、土地の所有権を認める証書を交付した。キロンボ・サコパンは6,400平方メートルの区域を占めており、その一部はジョゼー・ギリェルミ・メルキオール市立自然公園にも含まれている。

「現在、このキロンボには9家族、計26人が暮らしており、全員が親族関係にあります」とルイス・サコパン氏はアジェンシア・ブラジルに語った。

ルイス・サコパン氏は約40年前にこのブロッコを創設したが、活動を終わらせようと考えたこともあったという。

「しかし、人々からの続けてほしいという声を受けて、私たちは活動を続けました」(サコパン氏)

ブロッコ名に「ホーラ・プレギッソーザ(Rola Preguiçosa、「元気のない男性器」を意味するスラング)」が選ばれた1990年代、当時ブラジルではエイズの流行が最高潮に達していた頃だった。この名称は一部で問題視され、使用に対して“自粛”や“制限”がかけられた。しかし、初代Tシャツのデザインを自ら申し出たデザイナーのハンス・ドナー氏との話し合いの末、名称は維持することに決め、団体への影響や検閲を避けるために「タルダ・マイス・ナォン・ファーリャ(時間はかかるが、結果は出す)」という副題を加えることになった。

当時ハンス・ドナー氏の妻だったヴァレリア・ヴァレンサ氏は、ブロッコ最初のパレードで“女王”を務めた。

「こうして私たちは、ヴァレリアを女王に、そして女優・歌手のゼゼー・モッタを“マドリーニャ(後見役)”に迎え、1993年に初めて街へ繰り出したのです。これが私たちのパレードの始まりでした」(サコパン氏)

「ホーラ・プレギッソーザ – タルダ・マイス・ナォン・ファーリャ」には決まった衣装はなく、参加者はTシャツ姿で街を練り歩く。今年のTシャツは今週土曜日(17日)に発売される予定で、デザインを手がけたのは、ラゴーア・ホドリゴ・ジ・フレイタスのクリスマスツリーの制作者であり、2016年リオ五輪の演出責任者、さらに2007年以降コパカバーナの年越しイベントの舞台美術を担当しているアベウ・ゴメスだ。

「買いたい人はTシャツを買えばいいし、買わなくてもブロッコには参加できます。ブロッコは民主的な場です。料金は一切かかりません。Tシャツを買う人だけが支払う仕組みです」(サコパン氏)

同団体のサンバ・エンヘードは先週土曜日(10日)に発表され、今年のオマージュ対象であるプレッタ・ジウを引用した次のリフレインが含まれている。

空に一つの星が現れた
その星を追っていくよ、どうか悪く思わないで
その星こそプレッタ・ジウ
僕らのカーニバルを照らしてくれる

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)