ブラジリア中心部にあった老舗高級ホテルが爆破解体

2026年 01月 26日

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1月25日、ブラジリア。爆破解体されるトーヒ・パラッシ・ホテル(タワー・パレス・ホテル)()
写真/Fabio Rodrigues-Pozzebom/Agência Brasil)

ブラジリア中心部に位置する旧トーヒ・パラッシ・ホテル(タワー・パレス・ホテル)が、1月25日(日)午前10時1分に爆破解体された。爆薬は建物の低層階に設置され、建物は数秒で崩落した。作業直後に立ち上った大量の白い粉じんは、約5分後にはほぼ消散した。

破片の飛散や落下物の危険に加え、爆破による衝撃波で地面が振動し、大きな騒音が発生する恐れがあったため、市民は約300メートル離れた地点から作業を見守った。

建物が崩れ落ちる数分前には3回のサイレンが鳴らされ、現場に集まった市民からは崩落完了の瞬間に拍手が上がった。

作業は連邦区公共安全局と連邦区民防システム副局が主導し、治安部隊、緊急対応チーム、交通当局などが参加した。指定区域はすべて封鎖され、爆破解体直後には民防当局の技術者が瓦礫の現場に入った。現在、重機が投入され、タワー・パレス・ホテル跡地に積み上がった大量の瓦礫の撤去作業が進められている。

今回の爆破解体作業に伴い、周辺に位置するブラジリア・タワー・ホテル、LET’S Ideaブラジリア・ホテル、ノービリ・スイーツ・モヌメンタウの3つのホテルが、安全確保のため一時的に避難対象とされた。連邦区政府は、今後数時間以内に周辺ホテルの立ち入りも順次再開される見通しを示している。

2013年以降放置されていた同建物は、2015年10月、連邦区で住宅政策を求めて活動する「人民抵抗運動」の約150人によって一時的に占拠された。当時、連邦区軍警察は、建物がすでに薬物使用者に繰り返し侵入され、犯罪や薬物取引の温床となっていたと説明していた。

その後、占拠が解かれた建物は、すでに連邦区民防当局から使用不能と判断されていたこともあり、封鎖措置が取られた。14階建てで140室を備えていた同建物は、ブラジリア中心部の高級エリアとされる北ホテル街に位置し、テレビ塔やマネー・ガヒンシャ・スタジアムといった観光名所にも近かった。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)