アサイー、ブラジルの「国果」に指定される

2026年 02月 3日
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撮影は2025年10月9日、サウヴァテーハ(パラー州)。アグロフォレストリー(森林農法)で栽培されたアサイーの収穫を行う地元の人々。アサイー椰子から切り落とされた房についているアサイーの果実(写真/Marcelo Camargo/Agência Brasil)

今年1月7日に制定された連邦法でブラジルの国果に指定されたアサイー。このニュースは当初、ブラジル国内では大きな話題にはならなかったが、1月28日(水)にブラジル農牧研究公社(EMBRAPA)が「アサイー、国果に認定:国家的象徴の強化と産業革新を促す新法」と題したニュースを報じたことで、改めて同法の認識が広がりつつあるようだ。

2026年1月7日(水)、アサイーを国産果実として正式に認定する連邦法15.330/2026号が制定され、8日(木)付け連邦官報(DOU)に掲載され、公布された。

ルイス・イナーシオ・ルーラ・ダ・シウヴァ・ブラジル連邦共和国大統領が署名をした同法律の第1条は「アサイー(アサイー椰子 Euterpe oleracea の果実)およびクプアス(クプアスの木 Theobroma grandiflorum の果実)は、国果として指定する」と定めている。

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都市部や海外ではアサイーボウルのスタイルで広く知られるアサイー(写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)

この法律は、アサイーと同じくアマゾン地域を原産とするフルーツ、クプアスを国果と指定した、2008年5月19日付の法律第11.675号第1条を改正したもの。

クプアスに続く形で「国果」に指定されたことで、アサイーは、国旗や国鳥、国樹などと同等な「国家シンボル」の一種という象徴的・文化的な位置づけが与えられた。

連邦上院によると、この法律は、フレクサ・ヒベイロ元上院議員(パラー州)が提出した上院法案(PLS 2/2011)に端を発するもので、同法案は2011年に上院で可決され、その後下院に送付され、2025年末に下院でも採決された(下院ではPL 2.787/2011として審議)という。

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撮影は2025年10月13日、ベレン(パラー州)。コンブー島の「イガラ・アルテザナウ」では、観光客に森林での暮らしを体験してもらう取り組みを行い、化粧品や工芸品、持続可能な実践を通じて地域経済の活性化に寄与している(写真/Marcelo Camargo/Agência Brasil)

アサイーはアマゾンを代表する果実のひとつで、この地方に自生するアサイー椰子の実から採取される。ポルトガル人が上陸する以前から、先住民によって消費されていた。果実の果肉と樹の幹は食品(新芽=パウミット)として、種子や葉は装飾品や祈祷品などの材料として利用されていたといわれている。

現在はこれらに加え、果肉は化粧品にも使われ、種子は工芸品や木材代替の燃料として、さらに根は駆虫薬として利用されることもある。

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