【ブラジル】リオ州司法、マリエリ・フランコ市議殺害犯に賠償命令
2026年 02月 11日

リオデジャネイロ州司法裁判所は、マリエリ・フランコ市議と運転手アンデルソン・ゴメスを殺害したホニー・レッサとエウシオ・ヴィエイラ・ジ・ケイロスに対し、マリエリの遺族であるモニカ・ベニシオ市議へ慰謝料および月額の年金を支払うよう命じた。
マリエリとアンデルソンは2018年3月、リオ市中心部で待ち伏せ攻撃を受けて殺害された。ホニーとエウシオは、この犯行について2024年10月に有罪判決を受けている。裁判所は遺族側の請求を認め、被告2人に対し連帯して20万レアル(約600万円)の慰謝料(間接的損害による精神的苦痛)を支払うよう命じた。
判決はさらに、マリエリの収入の3分の2に相当する額を、13カ月目の給与(ボーナス)と休暇手当(3分の1増し)を含めて、犯行日から被害者の平均余命とされる76歳に達するまで、または受給者が死亡するまで支払うよう定めた。マリエリは殺害当時38歳だった。
また、医療費、心理ケア、精神科治療などにかかる費用についても、後の手続きで算定したうえで補償することが認められた。
声明の中でモニカ・ベニシオ市議は、この判決には象徴的な意味があると述べた。
「これは象徴的な勝利です。私たちが共に築いてきた人生が断ち切られ、奪われた未来があったという事実を認めるものだからです。マリエリとアンデルソンに対する正義を求める闘いは、お金の問題ではありません」(モニカ・ベニシオ市議)
さらに、「犯行を指示した者たちの責任追及こそが、マリエリとアンデルソンの殺害という重大な事件に対し、ブラジルの民主主義がふさわしい答えを示すための不可欠な条件です」と強調した。
首謀者の裁判
捜査当局は、ドミンゴス・ブラザォン議員とシキーニョ・ブラザォン議員の兄弟が、マリエリ・フランコ市議の殺害を請け負う“殺し屋”に犯行を依頼し、さらにリオ州文民警察のリヴァウド・バルボーザ元長官が計画に関与したうえ、事件が連邦の管轄に移る前に、自ら指揮していた捜査を妨害していたと結論づけている。
3人は現在、連邦最高裁判所(STF)で審理中の刑事訴訟の被告となっており、公判は2月24日(火)に開かれる予定だ。
また、軍警のホナウド・アウヴィス・ジ・パウラ少佐と、ドミンゴス議員の元側近で元軍警のホブソン・カリシュトも、同じく最高裁で訴追されている。全員が予防拘禁中にある。
元警察官ホニー・レッサの司法取引によると、ブラザォン兄弟とバルボーザ元長官が犯行の首謀者として動き、バルボーザは実行計画の準備段階にも関与していたとされる。
ホナウド少佐は、市議の生活動線を監視し、その情報をグループに提供した疑いが持たれている。ホブソン・カリシュトは、レッサに犯行に使われた銃を渡したとされている。
連邦警察の捜査によると、マリエリ市議の殺害は、ブラザォン兄弟が主導する政治グループの利害に、同市議が一貫して反対していたことと関係しているという。兄弟は、リオ市内で民兵組織が支配する地域の土地問題に深く関わっていたとされる。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




