ブラジル経済擁護行政委員会、ラタンとゴウの価格協調の可能性を調査
2026年 04月 29日

ブラジルの経済擁護行政委員会(Cade)は、国内旅客航空輸送市場におけるゴウ(GOL)航空とラタン(Latam)航空の関与が疑われる反競争的行為について調査を進める。この行政手続きでは、商業的に重要度の高い路線において、両社が価格を一致させていた可能性を示す兆候が検証対象となっている。
両社には弁明提出が求められ、最終判断はCadeの審判部が下す。
Cadeによると、手続き開始は最終的な判断を意味するものではなく、調査の深化、当事者の反論権の確保、証拠全体の精査を目的としている。
Cadeの調査は2023年に開始され、価格設定ツールや市場データベースの利用状況が分析された。これまでの調査では、両社の価格変動に持続的な相互依存のパターンが存在することが示されている。
「分析では、この行動が、各社が独立して競争した結果として説明できるものなのか、それともアルゴリズムの使用やデータ共有によって“暗黙の協調”が容易になった結果なのかを検証した」とCadeは説明している。
また、ラタンとゴウが料金分析、コンテンツ配信、動的価格設定ソリューションを提供する企業と締結した契約も調査対象となった。
Cadeは「これらのツールは商業的に機微な情報の交換リスクを伴い、競争上の不確実性を低下させ、協調の可能性を高める」と指摘した。
さらに同審議会は、「市場が集中しており、情報の透明性が高い環境では、アルゴリズムツールの収斂的な利用や共通データ基盤の使用が競争リスクを増大させ得る」としている。
企業側の反応
ゴウ航空は、Cadeから求められた情報をすべて提出済みであり、引き続き協力する姿勢を示した。
「当社は常に自由競争と運賃自由化を支持してきた。これらの原則に反する行為を当社は否定し、断固として拒否する」とコメントしている。
ラタン航空は、コンプライアンス、透明性、誠実性に基づく運営を行っているとし、「自由競争に反するいかなる姿勢も断固として否定する。これは当社にとって譲れない価値だ」と述べた。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




