ブラジル高等選挙裁判所、選挙での違法なAI使用対策に取り組む委員会設置へ
2026年 05月 26日
すでにAIによる候補者推薦などの行為は禁止されている(写真:Joédson Alves/Agência Brasil)
ブラジル高等選挙裁判所(TSE)のヌネス・マルケス長官は5月25日、就任後初めて、各州の選挙地方裁判所(TRE)長官らとの会合を開いた。
会合では、選挙運動における人工知能(AI)の責任ある利用を扱うため、常設委員会を設置することが決定された。同委員会は、選挙司法が直面する課題に対応するための全国的な対策一覧の作成を担う。
さらに、委員会はデジタル不正の技術鑑定を行うことが可能な大学との連携も行う予定で、委員会の作業は90日以内に完了する見通し。
ヌネス・マルケス長官はまた、選挙運動期間中の選挙規則の遵守を改めて確認するため、政党との協議を実施する方針も示した。
加えて、選挙地方裁判所(TRE)は30日以内に独自の情報セキュリティ部門を設置することも決定された。
<AI対策>
ヌネス・マルケス長官は5月12日に就任し、10月の大統領選挙に向けて、AIの不適切利用への対策を最優先課題とする方針を明らかにしている。
高等選挙裁判所(TSE)は今年3月、選挙運動におけるAI利用の制限を承認しており、その中には、
AIサービス提供事業者が、たとえ利用者から求められた場合でも「投票先の候補者を提案する」ことを禁止する措置が含まれる。
この規制は、アルゴリズムが有権者の自由な選択に干渉することを防ぐことを目的としている。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




