メンドンサ判事、ヴォルカーロの支払いネットワークに関する訴訟の機密扱いを解除

2026年 09月 15日

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アンドレ・メンドンサ判事は9月14日(月)、旧マステール銀行の元オーナー、ダニエウ・ヴォルカーロ(写真)の支払いネットワークに関する訴訟の機密扱いを解除した(写真提供:Banco Master)

【ブラジリア 9月14日】 ブラジル連邦最高裁判所(STF)のアンドレ・メンドンサ判事は14日(月)、旧マステール銀行の元オーナー、ダニエウ・ヴォルカーロの支払いネットワークに関する訴訟の機密扱いを解除した。

この措置は、連邦最高裁判所のエジソン・ファキン長官の指示を受けて取られた。同日、連邦検察庁(PGR)も、この訴訟に残っていた機密扱いを解除すべきだとの意見を示していた。

ファキン長官は、アレシャンドリ・ジ・モラエス判事からの要請を受けていた。モラエス判事は、ヴォルカーロの支払い記録に関する訴訟の機密解除が、15日(火)に予定されている審理に向けて「不可欠」であると文書で主張していた。15日の本会議では、モラエス判事に対する調査開始の是非が判断される。

今回の機密解除により、連邦最高裁判所はヴォルカーロを対象とする「コンプライアンス・ゼロ作戦」から派生した 54件の捜査ラインの機密扱いを取り下げた。同作戦は、公的機関の汚職やヴォルカーロによる巨額の金融詐欺疑惑を調べるもの。

<15日の審理:52件のメッセージが焦点に>
15日の審理では、連邦警察(PF)が提出した報告書が中心となる。報告書には、ヴォルカーロがモラエス判事に送ったとされる52件のメッセージが含まれている。

これらのメッセージは、ヴォルカーロの携帯電話から抽出されたもので、送信期間は 2023年から2025年11月17日(予防拘禁の日)まで。

メッセージの中でヴォルカーロは、マステール銀行とモラエス判事の妻であるヴィヴィアネ・バルシ・ジ・モラエス弁護士の事務所との1億3,100万レアルの契約をモラエス判事に共有しているように見えるほか、別の箇所では、自身の逮捕に向けた連邦警察の作戦について情報を求めている。捜査当局によれば、これらに対する相手側の返信は復元できなかったという。

この報告書は9月初旬、メンドンサ判事が機密解除を決定したことで公開され、最高裁内部に前例のない対立を引き起こした。

<PGRは報告書の「無効化」を要求>
連邦検察庁(PGR)は、この報告書の作成過程に「不正規な点」があったとして、連邦最高裁判所に対し報告書の無効化 を求めている。

理由として、「メンドンサ判事は、同僚判事を対象とする捜査の進展を、事前に本会議へ報告することなく許可した」と指摘した。

<モラエス判事の反応>
これに対しモラエス判事は、メンドンサ判事が政治的敵対者を標的にする目的で「マステール事件の捜査を誘導していた」とする、連邦警察(PF)の“インテリジェンス報告書”と称する文書を公開した。

しかし、この文書には署名がなく、連邦警察の公式ロゴも付されていないうえ、表紙には「本資料は推測に基づいて作成されたものであり、証拠価値はない」との注意書きが記されている。

モラエス判事は、メンドンサ判事が権力濫用、行政不正、職務犯罪に該当する行為を行った疑いがあるとして、ファキン長官に正式な捜査開始を求めた。

最高裁のファキン長官は、この申立てを 9月23日に審理すると決定している。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)