連邦検察庁、ヴォルカーロの携帯データへの「完全アクセス」を改めて要求

2026年 09月 14日

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ダニエウ・ヴォルカーロの携帯電話から抽出されたデータの全面開示を求めるパウロ・ゴネー連邦検事総長(写真:Rosinei Coutinho/ST)

【ブラジリア 9月12日】 ブラジル連邦検察庁(PGR)は12日(土)、連邦警察(PF)が旧マステール銀行の元オーナー、ダニエウ・ヴォルカーロの携帯電話から抽出したデータについて、連邦最高裁判所(STF)の全判事が「完全な形でアクセスできるようにすべきだ」と改めて求めた。要請は、15日(火)に予定されている審理を前に、どの資料を公開すべきかをめぐって判事間で意見が割れている状況の中で、エジソン・ファキン長官宛てに提出された。

パウロ・ゴネー連邦検事総長は、判事らが審理対象となる問題について判断を形成するためには、関連資料の全容を事前に把握しておく必要があると強調した。

ゴネー検事総長は今回の文書で次のように述べている。

「本件の特殊性を踏まえれば、判事全員が判断形成に必要なデータの全体像を事前に把握することは極めて重要であると考える」

<携帯電話のデータをめぐる攻防>
11日(金)、連邦最高裁判所のファキン長官はヴォルカーロの携帯電話から抽出されたメッセージの「完全公開」を求めていた。

しかし、事件の一部を担当するアンドレ・メンドンサ判事は、携帯電話そのものは自身の手元にはなく、連邦警察が抽出したデータは「封印された封筒のまま」自身の執務室に保管されていると説明した。

その数時間後、メンドンサ判事は捜査資料の一部を新たに公開したものの、封筒内のメッセージについては他の判事への共有を行わなかった。

これを受け、連邦検察庁は新たな文書で、資料の一部が判事によって閲覧できない状態にあることは「裁判官間の公平性を損なう」と指摘した。

ゴネー検事総長は次のように記した。

「判事全員が判断に必要な情報を等しく把握できるようにすることは不可欠である。情報へのアクセスが非対称のままであれば、裁判官間の均衡が損なわれ、ひいては合議体としての判断の正当性にも影響を及ぼす」

<STF内部の対立>
今回の要請は、審理で扱われる資料へのアクセスをめぐり、複数の判事が相次いで意見を表明している状況の中で提出された。

11日(金)には、アレシャンドリ・ジ・モラエス判事とクリスチアーノ・ザニン判事が、判事全員が資料の全容を把握すべきだと主張。12日(土)にはジウマール・メンデス判事も同様の立場を示した。

今回の文書には、ゴネー検事総長とヒンデンブルゴ・シャトーブリアン・フィーリョ副検事総長のほか、アンドレ・ジ・カルヴァーリョ・ハモス連邦副検事、アントニオ・エジリオ・マガリャンイス・テイシェイラ連邦副検事が署名している。

<火曜日の審理>
15日(火)には、裁判所手続き第16.662号を審理する臨時本会議が予定されている。審理では、モラエス判事とダニエウ・ヴォルカーロの間に「何らかの関係があったか」をめぐる捜査開始の是非が判断される。

ファキン長官は同日、モラエス判事が求めていた「自身に関する案件と、メンドンサ判事の捜査手法をめぐる案件の同時審理」を行わない方針を示した。

長官によると、メンドンサ判事の捜査手法を扱う手続きは「予備的な資料収集の段階」にあり、現時点では本会議に付す条件を満たしていないという。この案件の審理は 9月23日 に設定された。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)