大リーグ、ブラジル出身のヤン・ゴメスが捕手人気投票で7位に
2014年 07月 20日ワールドカップブラジル大会、ブラジルは残念な結果に終わったが、各チームとも手に汗握る好ゲームを見せてくれて、観る側は寝不足必至だった。
しかしワールドカップが終わっても、メジャーリーグでブラジル人たちが活躍している。まだまだ寝不足の日々は続きそうだ。
ブラジル人初のメジャーリーガー、クリーブランドのヤン・ゴメス捕手と、シカゴ・ホワイトソックスのスターティングピッチャーのアンドレ・ヒエンゾ投手。4月、アメリカ合衆国のメジャーリーグが開幕時から活躍が期待されていた二人のブラジル人選手だが、その後の状況はというと…。
ゴメスは順調に成績をあげており、現在全捕手の中では人気投票7位の成績で前半戦を終えた。
ホームランの数も12本で5位、80試合に出場、 287打数75安打、37得点、36打点、2割6分1厘という成績だ。ブラジル人としてというより、メジャーリーガーとして充分な活躍をしている と言える。144試合に出場、506打席147安打18本塁打3盗塁2割9分1厘と活躍した日本人捕手、城島選手ともいい勝負だ。
ヒエンゾ投手は開幕AAAでのスタートとなったが、予想通りメジャー昇格を果たし、4月20日にメジャー登板後、負け知らずの4連勝。そのまま順調に活躍するように見えたが、5月の後半に入って反対に打ち込まれて5連敗。中継ぎに転向したが、それでも失点が続き、成績も61.1回を投げて5.87 ERAで1.61 WHIP。
その結果、7月現在ではAAAに降格させられている。しかし、またチャンスは必ず巡ってくると思われる。45勝51敗と負け越して、アメリカンセントラルリーグではトップから10ゲーム以上も離されているホワイトソックスとしては、ベテラン投手ダンクスをトレードに出して若手だけでローテーションを組む可能性も充分にあるからだ。
2012年以降のオリンピック競技として野球は外されてしまっていたが、2016年リオデジャネイロオリンピックでも野球を競技としては実施しない事が決定している。東京オリンピックで、もし競技に野球が復活したら、日本でゴメスやヒエンゾの活躍が見られるかもしれない。
(文/加藤元庸、写真/Getty Images)
写真は7月19日、クリーブランド・インディアンズ対デトロイト・タイガーズ戦が行われたミシガン州のコメリカ・パーク。6-2でインディアンズが勝利した。コーリー・クルーバー(左)とヤン・ゴメス(右)