エボラ感染が疑われている男性患者、リオで入院。容態は安定
2014年 10月 11日エボラウィルスに感染した疑いのある患者の容態は安定していると、10月10日(金)午後に行われた記者会見でアルトゥール・キオーロ厚生相が語った。
ギニアから来た47歳の男性は現在リオデジャネイロの国立エバンドロ・シャーガス研究所に入院しており、発熱、下痢、嘔吐の症状はみられていないという。
テストの結果は現在確認中で汚染も除去も行われており、11日(土)の午前中遅くには結果が出る予定。同患者はこの日、ウィルスに感染した人々との接触はなかったと主張したとのこと。
大臣は、患者はウィルスを感染させる原因となる下痢や嘔吐の症状を見せていないため、この患者と接触した人々の感染のリスクは非常に低いことを改めて表明した。
9日(木)には患者が見つかったパラナ州カスカーヴェウ市に2名の代理人が派遣された上に、厚生省は10日、患者と一緒にいた64名の監視のためのコーディネートグループに3名を追加した。患者と直接接触があった医療専門家は3名だけだったという。
キオーロ厚生相によると、ダイヤル136(保健衛生、健康に関する24時間対応の電話サービス)にこの日かかってきた889件の内64%がエボラに関係した疑念を晴らしたいという質問を求めたという。
大臣は空港や港湾でのセキュリティ対策はすでに行われており、作戦に問題はないことを改めて表明した。
また大臣は、ブラジル政府はウィルスの影響を受けている国々に食糧や薬品類のキットなどの支援物資提供のほかに、3か月続けて500名を投入すると語った。
(記事提供/Agência Brasil、訳文/麻生雅人、写真/Elza Fiúza/Agência Brasil)
写真は10月10日、記者会見に答えるアルトゥール・キオーロ厚生大臣