日産自動車、「Kicks Concept」をサンパウロモーターショーで初公開

2014年 11月 6日

Kicks Concept(キックス コンセプト)

日産自動車は、10月28日、ラテンアメリカ最大のモーターショー、サンパウロモーターショー2014(一般公開:10月30日~11月9日)のプレスデーで、新コンセプトカー「Kicks Concept(キックス コンセプト)」を世界初公開した。同社が10月28日づけプレスリリースで発表した。

「Kicks Concept(キックス コンセプト)」は、都市型のコンパクトクロスオーバー車。2年前に同モーターショーに出展された都市型スポーツカーコンセプト「EXTREM(エクストレム)」に続く、ブラジル市場向けにデザインしたコンセプトカーの第2弾とのこと。

ブラジルの路面状況に対応できるように、どっしりとした接地感と機敏な印象を兼ね備えている。

「『EXTREM』は、純粋なコンセプトカーでしたが、それに対し、『Kicks Concept』は、将来市場へ投入する可能性を想定したモデルへと進化させ、デザインしたコンセプトカーです。魅惑的でインパクトの強い外観の『EXTREM』が、楽しさのみを追求していたのに対して、『Kicks Concept』は、今日のアクティブなブラジルの若い層が求めるタフネスや安全性も取り入れています」(ブラジル日産社長フランソワ・ドッサ氏)

「Kicks Concept」は、日本に拠点を持つグローバルデザインセンターのリーダーシップの下、カリフォルニア州サンディエゴにある日産デザインアメリカ(NDA)と、ブラジルのリオデジャネイロにあるサテライトデザインスタジオ、日産デザインアメリカ・リオ(NDA-R)が共同で開発したモデルだという。

「ブラジルには様々なスタイル、フレーバー、そしてテイストが一体化した人と文化の融合があります。『Kicks Concept』は、羨望の的になるようでありながら手の届くデザイン、ブラジルの裏通りの走りにも耐え得る頑丈さとスポーティーさを兼ね備えた上で、洗練されながらも、年間を通して使える実用性を持つデザイン、を追求しました」(日産自動車エグセクティブ・デザイン・ダイレクター、青木氏)

また、日産デザインアメリカ・リオのチーフデザイナー、ロバート・バウアー氏は、カラーについて「グレーはブラジルでは、非常に人気のある色です。なぜなら、落ちついて、洗練された都市コミュニティを感じさせる色だからです。また、私たちは同時に、お客さまの日常にドラマ性を持たせるために、上品で深みのある『リオ サンセット オレンジ』という名称のオレンジ色をルーフや、ホイール等のアクセント部分に加えました」と語った。

(文/麻生雅人、写真/Mario Aguas/Fotografia/RXAM)
写真は10月31日、サンパウロモーターショーで披露された日産「Kicks Concept(キックス コンセプト)」