パウリスタ大通りで、ブレーキが効かなくなったバスが衝突事故
2015年 02月 26日(2月)24日正午過ぎ、サンパウロ市中心部のパウリスタ大通りでブレーキの利かなくなったバスが、バス1台を含む少なくとも13台の車を巻き込む事故を起こしたと25日付伯字各紙が報じている。
ドトール・アルナルド(アルナウド)大通りからパウリスタ大通りに繋がるトンネルを抜け、パライゾ方面に向かっていた874‐C線(コンチネンタル(コンチネンタウ)公園~トリアノン/マスピ)のバスは、ベラシントラ通りとの交差点の手前で停車したのを最後にブレーキが利かなくなった。
バスは次々に前方の車に衝突、アウグスタ通りとの交差点で中央分離帯に乗り上げ停止した。事故はパウリスタ大通りが混雑していた12時半頃起きたが、乗客や運転手、歩行者に怪我人はなかった。
バスを運転していたジョゼ・ペレイラさんは、「ブレーキが利かなくなり、人を轢くのを避けるために中央分離帯に乗り上げた」と語った。「運転手の判断は正しかった」と地区の軍警は評価した。
「バスに20メートル引きずられ、進行方向が反転した。車のダメージは相当だ」とアルレイ・フェレイラ(フェヘイラ)・メンデスさん(39)は語った。
事故車の移動には数時間かかり、サンパウロ市交通工学公社(CET)が現場の交通規制を解除したのは午後4時20分。中央分離帯のバスが撤去されたのは午後6時半頃だった。
ジルマール・タット・サンパウロ市交通局長によれば、事故車両は最近、同市交通機関公社(SPTrans)の検査を2回受けていた。最後の検査は昨年10月で、異常は認められなかった。同局長はSPTransに説明を求める意向だ。
事故を起こしたバス運行会社ガット・プレットはバス運営会社組合(SPUrbanuss)を通し、事故車両は規定通りに点検を受けていたことと、職員は皆、安全確保のための訓練を受けていたと釈明。同組合も調査の結果を見守る意向を表明している。
(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Paulo Pinto/Fotos Públicas)