ブラジル人は必要量の1.5倍の砂糖を消費している!?
2015年 03月 8日TVグローボが3月6日、番組「ボンジーア・ブラジル」でつたえたところによると、世界保健機関(WHO)の調査では、ブラジル人は必要な量の1.5倍の砂糖を摂取しているという結果が出たという。
WHOは一日の砂糖の摂取量を50グラム以下にすることを推奨している。50グラムはカフェなどに置いてある砂糖2袋分程度だ。
使用されている砂糖の量が成分表示のような形で目で見える製品ばかりではない。例えば、小ぶりのフランスパン1つにつき2グラムの砂糖が使われているが、そのことを知りながら買う人はほとんどいない。
WHOの調査に参加したサンパウロ大学公衆衛生学部のカルロス・モンテイール栄養学教授が買い物の際に役に立つ情報を提供してくれた。
「市販食品の成分表示欄で1番目、2番目くらいに砂糖が表示されている場合は大量の砂糖が使われていると考えて間違いありません。また、トウモロコシやはちみつに含まれるブドウ糖も砂糖と同じような働きをするので要注意です」(モンテイール教授)
またモンテイール教授は甘いものを食べるならビスケットやケーキなどのお菓子よりも糖分の少ない果物を食べることを勧めている。
経済成長とともに健全な食を求める消費層が拡大してきたブラジル。低糖質食品のみならずオーガニック素材や日本食のような低脂肪メニューに対する需要はますます拡大していくとみられる。
(文/余田庸子、写真/Jorge from Brazil)
商品によって異なるが、コーラなど350mlの缶入り清涼飲料水1本あたりに約39グラムの砂糖が入っているといわれている。日本の厚生労働省の「嗜好品を食べたい場合の量の目安」によると、コーラl缶には42g、果実色飲料l缶には45g相当の砂糖が入っているという