ブラジルには、日本語の本だけを置いた図書館がある

2015年 06月 5日

サンミゲウアルカンジョ

サンパウロ州サン·ミゲウ·アルカンジョに、ブラジル国内最大の日本語の図書館があることをご存知だろうか。

5月24日のTVグローボの地方番組「アンテナ・パウリスタ」にて、この図書館創設に尽力した人物の、文化の保存や文学の愛の物語が放送された。

7万5000冊以上もの日本語の書籍や映画を扱うコロニア・ピニャール日本語図書館は、古典的なサスペンスから、若者が好む最新の漫画やアニメの複写本に至るまで、様々なジャンルを所蔵している。

この図書館は、1960年にブラジルへ渡り、ポルトガル語を少ししか話せなかった日本人ビジネスマンの天野哲弘氏(75)の手によって、30年以上前に誕生した。コレクションは日本政府より寄贈されたという。

650平方メートルのエントランススペースには、ポルトガル語と日本語でこのように書かれた看板が掲げられているという。

「言葉を忘れた民族は、やがて其の活力を失う。」
「O povo que se esquece da palavra, perde um dia o seu dinamismo.」

(文/柳田あや、写真/TV Globo/Reprodução)
TVグローボよりのニュースより、サンミゲウアルカンジョの図書館。TVグローボのニュース番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴のお問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで)