ブラジル製水着が、着るだけで女性を美しく見せてくれる理由

日本のビーチは例年にも増して、ファッショナブルな女性で溢れている。今年は水着のトレンドに、インポート水着ブランドの影響が、より強く反映されているようにみえる。

実際のところ、インポート水着のファッション界でも2極化は進んでいる。ファストファッションのショップなどで販売されている安価な水着も増えている。しかしその一方で、自分だけのお気に入りブランドを持っている、おしゃれな高級海外ブランドの水着を好む女性が増えているのも、事実である。

そして後者の中では、ジゼル・ブンチェンやイザベリ・フォンタナなど、世界で活躍するトップモデルを数多く輩出しているブラジルの水着ブランドが、やはり熱いようだ。目を惹く鮮やかな色彩や斬新なデザインが、欧米化しつつある日本人女性の体型や嗜好にぴったりと合う。日本の水着には無い大胆でこなれたスタイルを楽しめるのもブラジル水着の魅力なのだろう。

ところで、ブラジル製の水着のデザインが独特なのは、華やかで大胆なプリントだけではない。実際に水着を着た人のボディを最大限に美しく見せる立体的なデザインこそ、ブラジル製の水着が圧倒的な人気を誇る理由といえるだろう。

世界各地から移民を受け入れてきた多民族国家であるブラジルの水着は、様々な人種や体型にも合うように計算されたフィット感にこだわりを持っている。美意識の高いこの国では、水着ひとつにしても、女性が持つ本来の美しさを際立たせるデザインを徹底的に重視してきたのだ。

厚いパッドでバストを盛るなどの手を加えなくても、身につけるだけでセクシーで女性らしい着こなしができるということを私たちに教えてくれているのである。水の重みでショーツがたるむ、なんて格好悪い思いをすることも、まずない。

また、ブラジル水着といえば、面積が小さい布で作られたビキ二のイメージする方も少なくないかもしれない。しかし近年は海外向けにカットワークを工夫して商品化されたものが多くあり、日本人にも気軽に楽しめるデザインが増えている。

今年の夏も残すところあと僅か。ブラジル製水着で、いつもとは違う晩夏を感じてみてはいかがだろうか。

（文／ヒアゴン恵子、写真提供／ノガイートレーディング）
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