行って来ました! リオ・オリンピック開会式の練習スタート
2016年 06月 17日行ってきました、2016年5月28日、リオ・オリンピック開会式ダンサー練習へ。
私は今回はサンバダンサーでのオーディションではなく、ノーマルなダンサーオーディションを受けての参加なので、新たなチャレンジ。ワクワクします!
開会式の会場となるのはサッカーの聖地マラカナン会場。サッカーの決勝戦もこちらで行われます。でも今日はまだここでの練習ではなく、特別に設置された施設での練習です。
ところで、今回の練習には色々決まり事があります。
「練習場所へは遠回りして来ないでね」…警備・警察がいなくて危険だから。
「荷物はあまり持ってこないでね」…盗難が危ないから。
そしてロッカーもちゃんと整備されるかわからないと…。
練習に気が気でないわっ! と言う感じで…(笑)。
事前の施設の地図を見ていた時点で相当、怪しいと思っていましたが…案の定、ガッツリ、ファベーラ(貧困地区)の横の施設での練習(笑)
駅を降りて施設へ向かうと、目の前に、ドーーーンとレンガ建ての家がそびえ立ちます。ファべーラに慣れている私には普段の景色ですが、これ 慣れてない外国人はショックウケるパターーン…。Blog用に写真を撮ろうと思いましたが、住人が5人くらいこちらを見ていたので、さすがに止めておきました。
こんな 工事現場みたいな所を抜けていきます。分かりにくい…。ちなみに、この左手にぜーーーんぶ、ファベーラ(貧困地区)がそびえ立っています。
ここを突き進むと意外に厳しくセキュリティーチェックが。承諾書や身分証、必要な物が無いと通してくれませんでした。ただし、ここに辿り着くまでに全く警備の人も警察もい。数人、怪しい人もいたけど…。土曜日という事で、電車から近い出口が封鎖されていて遠回りしなきゃ辿りつけないし。案内もほぼ出てなくて中々不親切でした…。
リオデジャネイロ・オリンピック。国をあげてのBIGイベント。でも…大丈夫かブラジル!?(笑)
しかし施設に入ってからは、中は綺麗で、手厚く笑顔のサポート。その計らいをもう少し施設外でも下さい(笑)。
顔写真入りのID 身分証や、専用ロッカーの鍵(心配していましたがきちんとありました)、後は、一人一人にインカム的な物を渡され、これで振付師の声を聞いて動きます。ここはハイテク。首から 大量に必要な物を下げます。
そして、長時間なのでサンドイッチをはじめおやつまで支給されました。お水も飲んで倒れないでねーと、RIO2016マイボトルまで。
内容はまだ公表できないのですが、動きのイメージの映像だけでも色々見させてもらいましたが、それだけでもすでに少し感動しちゃいました。
練習は、びっちりきっちり予定時刻まで。夜暗くなってからも、15分休憩を1回取っただけでほぼノンストップでの練習。夜は汗掻いた身体が肌寒くなります。
まだリオ到着2日目。ポルトガル語での練習なので頭使うし。ハプニング三昧だったのと時差ぼけ。途中、眠くて、眠くてヘビーな感じで終わってくたくたでした、
帰りは既に真っ暗ですが、さすがにパトカーとライフル銃を持った警察が居たので良しとしよう。でも切符売り場ではファベーラの子供が4人、物乞いをしている姿も。
晴れやかなオリンピック関連のための練習。でも練習したいだけなのに治安が悪く、強盗等を気にしないといけない。気を張らないといけないので行き、帰り結構疲れますね。
まぁ、普段のサンバの練習の方が深夜移動ということもありもっと危険なんですが。
夢のあるオリンピックとブラジルの現実、とっても複雑な思いにもなりつつ…でもリオ・オリンピック自体を成功させてリオ、そしてブラジルから明るく元気なニュースを発信して素晴らしい物になればブラジル自体が元気になるんじゃないかと!
成功して欲しい。心からそう思います。
(写真・文/工藤めぐみ)