リオ市のマラカナン・スタジアム野外病院が始動へ

2020年 05月 11日

真は5月9日(土)、リオデジャネイロ市。マラカナン・スタジアム敷地内に設営された野外病院で新型コロナウイルスの感染者の受け入れ開始がアナウンスされた(写真/Governo do Estado do Rio de Janeiro)

ブラジル保健省が新型コロナウイルス パネルデータを通じて発表(5月10日(日)19時00分)した、同国で確認された新型コロナウイルス感染症の症例総数は前日が155,939人だったのに対し、162,699人になった。

Covid-19による死亡者は前日は10,627人だったが11,123人になった。致死率は6.8%。

地域別に感染者数をみると、北部は27,195(16.7%)人、北東部52,700人(32.4%)、中西部は4,656人(2.9%)、南東部は70,342人(43.2%)、南部は7806,人(4.8%)となった。

2016年のリオデジャネイロ・オリンピッック・パラリンピックでも開会式、閉会式の舞台となったマラカナン・スタジアムでは、敷地内で建設が進められていた臨時の野外病院が始動した。現地メディア「G1」、「ZMNoticias」などが伝えている。

写真は5月9日(土)、リオデジャネイロ市。マラカナン・スタジアム敷地内に設営された野外病院で新型コロナウイルスの感染者の受け入れ開始がアナウンスされた(写真/Governo do Estado do Rio de Janeiro)

この施設は建設開始から38日で完成したという。

この野外病院は全体の病床数は400(うち120は集中治療室)で、当初は170の病床(うち50は集中治療室)で始動、翌週に230が始動する予定とのこと。

コンピュータ断層撮影(CT)やエコー検査機、ポータブルレントゲン、血液透析器も準備されているほか、入院患者が家族とコミュニケーションをとれるコンピュータも配備されているとう。

ブラジル保健省が5月10日に発表した州別の感染者数は以下 (カッコ内は 人口100万人当たり)。

<北部>

アマゾナス州(AM) 12,599(3,040)/死者1,004(242)
アクリ州(AC) 1,447(1,641)/死者41(46)
パラー州(PA) 7,256(843)/死者652(76)
ホライーマ州(RR) 1,290(2,130)/死者21(35)
トカンチンス州(TO) 688(437)/死者11(7)
ホンドニア州(RO) 1,302(733)/死者43(24)
アマパー州(AP) 2,613(3090)/死者72(85)

<北東部>

セアラー州(CE) 16,692(1,828)/死者1,114(122)
バイーア州(BA) 5,558(374)/死者202(14)
ペルナンブッコ州(PE) 13,275(1,389)/死者1,047(110)
リオグランジドノルチ州(RN) 1,928(550)/死者88(25)
アラゴアス州(AL) 2,258(677)/死者126(38)
セルジッピ州(SE) 1,771(770)/死者34(15)
マラニョン州(MA) 7,599(1,074)/死者379(54)
パライーバ州(PB) 2,341(583)/死者135(34)
ピアウイー州(PI) 1,278(390)/死者42(13)

<中西部>

連邦直轄区(DF) 2,682(889)/死者42(14)
ゴイアス州(GO) 1,093(156)/死者47(7)
マットグロッソドスウ州(MS) 362(130)/死者11(4)
マットグロッソ州(MT) 519(149)/死者18(5)

<南東部>

サンパウロ州(SP) 45,444(990)/死者3,709(81)
リオデジャネイロ州(RJ) 17,062(988)/死者1,714(99)
ミナスジェライス州(MG) 3,237(153)/死者119(6)
エスピリットサント州(ES) 4,599(1,144)/死者181(45)

<南部>

リオグランジドスウ州(RS) 2,542(223)/死者97(9)
サンタカタリーナ州(SC) 3,429(479)/死者65(9)
パラナー州(PR) 1,835(160)/死者109(10)

(文/麻生雅人)