サンパウロで「ブラジル・モデルニズモ写真展」開催中
2014年 02月 15日サンパウロのイタウ文化センター(Avenida Paulista, 149 – São Paulo/SP)にて「ブラジル・モデルニズモ写真展~永遠のモダン」が開催されている。
モデルニズモ(モダニズム)はブラジルのアート史の中でも最も重要な瞬間のひとつ。写真家でもありキュレイターを務めるラタン・カンナブラーヴァは「現在のアーティストへの影響も計り知れません。ブラジルの写真はドキュメンタリーの手法からスタートしましたが、モデルニスタたちは既存のスタイルの殻を破ることを試みて、実行しました」と語る。
ブラジルで、独自の舞楽を持った写真におけるモデルニズモ運動が確立されたのは1940年代以降だという。「それは彼らの言語、彼らの文法による写真による表現で、絵画でもドキュメンタリー写真でもない新しいものでした」。
イタウ・ウニバンコのアート収集は、1939年に設立されたフォト・シネクラブ・バンデイランチスのものをはじめ、1940~1970年にかけて残されたモデルニスタの作品群。
今日のブラジルの写真に多大な影響を与えているGeraldo de Barros ジェラウド・ヂ・バホスをはじめ、José Yalenti ジョゼー・ヤレンチ、José Oiticica Filho ジョゼー・オイチシカ・フィーリョ、Marcel Giró マルセウ・ジロー、Thomaz Farkas トマス・フランクス、German Lorca ジェルマン・ロウカ、Ademar Manarini アデマール・マナリーニ、Paulo Pires パウロ・ピリスなど、26アーティストの作品115点が紹介されている。
展覧会は3月9日(日)まで。開館時間は火~金は9時から20時、土・日・祝日は11時~20時。
(文/麻生雅人、写真/Divulgação)
写真は展示作品のひとつ。ジョゼー・ヤレンチ「Paralelas e Diagonais パラレラス・イ・ヂアゴナイス」(1950)