ワールドカップ用特製ビール? メーカー各社が趣向凝らす

2014年 03月 6日

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6月12日から開催されるサッカーのワールドカップを前に、国内各地のビールメーカーが、原料やラベルに趣向を凝らした商品の開発に取り組んでいる。

ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテにあるFalke Bierの場合は、W杯参加国の一つである英国の原料とブラジル特産の原料を使った特製ビールを製造する。共同経営者のマルコ・ファルコーネ氏によると、英国の麦芽とホップ、ブラジル特産のジャブチカバを使った商品という事だが、名前がまだ決まらず、ラベルの発表は6月になる見込みだ。

フランスチームがキャンプを張るサンパウロ州リベイロン・プレットでは、地元メーカーのコロラド社が、同国の人が代表チームを応援する時使う「行け! 青色軍団(Allez les Bleus)」という声援の言葉をそのまま商品名にし、特別仕様のラベルを作成。マンジョッカの粉を使ったピルゼンタイプのカウイン(Cauim)ビールにフランスのホップを混ぜて作ったビールは、5月以降、フランス、ブラジル両国で販売される。

リオ・デ・ジャネイロのドゥアス・カベッサスもW杯参加国の一国と提携した商品を製造する予定だが、交渉がまだまとまりきっていない事もあり、提携国の名前は明らかにしていない。

サンタ・カタリーナ州ブルメナウのビエルランド(Bierland)は、アルゼンチンのアンタレス社と提携して、新種のビールを開発、販売する。期間限定の新製品には、アルゼンチンのパタゴニア地方のホップとアマゾンのグアラナを使う予定だ。(4日付フォーリャ紙より)

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/麻生雅人)
写真は、地ビール(セルヴェージャ・アルテザナウ)メーカーのひとつコロラード(サンパウロ州、ヒベイラォン(リベイロン)・プレット)の企業ロゴの看板