ブラジル、今年上半期の外国人観光客数が過去最高を記録

2025年 07月 4日

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ブラジル各地で行われるさまざまな祭りや行事も観光客をひきつける。世界遺産に選ばれているゴイアス市(ゴイアス州)歴史地区で4月に行われる伝統行事の鬼火行列。「ファヒココス」と呼ばれるフードをかぶった信者たち(ローマ兵を象徴している)が松明を持って行進する儀式はキリストの迫害と逮捕を象徴している(写真/Marcello Casal Jr/Agência Brasil)

ブラジル観光省は7月3日(木)、今年上半期の外国人観光客数が過去最高を記録したと発表した。1月から6月までのブラジルへの観光客数は533万2111人で、2024年の同期比で48.2%増加した。

連邦警察によると、今年上半期の観光客数ではアルゼンチンが232万3,891人でトップとなり、次いでチリ(44万2,993人)、米国(41万189人)となっている。

国家観光計画は、今年の外国人観光客数は690万人と予測している。政府は、今年上半期の実績を踏まえ、2027年の外国人観光客数810万人という目標が、予定より2年前倒しの2025年に達成されると予測している。

6月だけで、海外から444,882人の観光客がブラジルを訪れ、2024年の同月と比較して33.8%増加した。現在、観光は国内総生産(GDP、国内で生産された商品とサービスの合計)の8%を占めており、さらなる成長が見通されている。

ブラジル観光公社(Embratur)によると、航空ネットワークは2024年に18%拡大し、2025年には16%成長する見込みだ。

同公社は、この増加はデータインテリジェンスの活用と、国際市場でのブラジルの宣伝活動の強化によるものだとしている。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)