ブラジルと中国、地理的表示に関する協力を協議
2025年 08月 12日
2025年8月11日(月)、ブラジルの国立工業所有権院(INPI)のジュリオ・セザール・モレイラ総裁と、中国の国家市場監督管理総局(SAMR)のルオ・ウェン部長が会談を行い、両国間の地理的表示(IG)に関する協力について協議を行ったと、ブラジル連邦政府が報じた。
この協力は、今年5月に両国間で署名された覚書に基づいて進められている。パートナーシップの目的は、中国におけるブラジル産品の地理的表示の保護またその逆(ブラジルにおける中国産品の地理的表示の保護)の促進、これらの製品の著作権侵害の防止、両国間での情報交換、イベントや研修活動を開催することなどが含まれている。
会談では、モレイラ総裁とルオ部長の両者が、IG分野における協力の重要性を強調し、特に模倣対策と輸出促進の観点から連携の意義を確認した。
2025年8月11日現在、ブラジルでは、INPIにより149件の地理的表示が保護されており、そのうち139件が国内産品、10件が外国産品となっている。
一方、中国では、2,861件の地理的表示製品が登録されている。
この取り組みは両国の文化的・経済的資産の保護と国際的なブランド価値の向上に寄与するものとして注目されている。
(文/麻生雅人)