サンパウロファッションウィーク2015夏コレクション「Cavarela」
2014年 04月 2日第37回サンパウロファッションウィーク、2015夏コレクション、初日の幕を閉じたのは、カヴァレラ。
バリのウッドストックをイメージしたという今回のコレクションは、「Love & Peace」がテーマ。演出も、黄色い裸電球がいくつも吊るされたステージに、ボブ・マーリーの「Is This Love」なんかが流れる、気取らないビーチタウンのよう。これまでの観客を驚かせる「攻め」のショーとは対照的な、リラックスしたムードで進みました。
ところが、最後にデザイナー、Alberto Hiar(アウベルト・イア)を筆頭に、モデルたちが様々な「埋葬したい」こと、もしくは「再生して欲しいもの」を書いた白い十字架を掲げて登場。
かつて政治家として活動していたこともあるアルベルト(アウベルト)氏の十字架には、彼が最も許せない、という「impunidade(「刑罰を免れること」の意)」が、記されていました。会場出口では、観客にも同じ十字架を作れる「Kit de Protesto(主張キット)」を配布。やっぱり、ただでは終わりません・・・。
なお、トロピカルなムードの漂うコレクションは、個人的には、もろ好みで、欲しいものばかりでした!
前半は、南国の緑がプリントされたシルクに、ジーンズやピーチイエローやコーラルの上品な色味を合わせたスタイル、後半は黒地に鮮やかな大小の花々が散るパターンと、やっぱり上品な色味のスウェードの組み合わせが登場。また、シルクのフリンジが目を引きました。
(文/東リカ、写真/Agencia Fotosite)