【ブラジル】ラッパーのウングリーア、メタノール中毒の疑いで入院
2025年 10月 3日
ブラジル保健省は、不正に混入されたアルコール飲料の摂取によるメタノール汚染の確認症例数が12件に達したと発表した。同省によると、さらに47件の疑い例が報告されている。
この報告は、アレシャンドリ・パジーリャ保健相が記者会見で発表したもので、政府が設置した対策本部では、症例の監視と対応策の調整が行われている。
最新の確認例として、34歳のラッパー、ウングリーアが確認された
ウングリーアは不正に混入されたアルコール飲料を摂取した後、ブラジリアの病院に入院している。
「現時点で、疑い例と確認例を合わせて59件の報告があります。そのうち11件については、保健監視戦略情報・対応センター(CIEVS)がメタノールの存在を検査で確認し、保健省に報告しています」と、パジーリャ大臣は述べた。
「12例目はここブラジリアでの症例です。我々のチームは入院当初からこのケースを追跡しており、患者が入院している病院で行われた検査においてメタノールの存在が確認されたという情報をすでに得ています。それによって、確認された症例は12件とみなすことができます」と大臣は述べた。
***ブラジリア時間10月2日17:40追記:当初、パジーリャ大臣はブラジリアでの12例目の症例を確認したと発表していたが、保健省はその後方針を変更し、ラッパー・ウングリーアの症例はまだ、疑われる例として扱われていると説明した。 これまでに保健省は、保健監視戦略情報・対応センター(CIEVS)による検査でメタノールの存在が確認された11件の症例を正式に認定している。***
この種の中毒による死亡は、保健省によってサンパウロ州で1件のみ確認されている。さらに7件の死亡例が調査中であり、そのうち2件はペルナンブッコ州、残りの5件は同じくサンパウロ州である。
DFスター病院によると、ラッパーのウングリーアは木曜日(10月2日)に頭痛、吐き気、嘔吐、視覚障害、代謝性アシドーシスの症状を呈して入院した。
本日午後に発表された医療報告によると、ウングリーアは集中治療室に入院しており、視覚に異常はなく、臨床状態は安定しており、意識はあり、指示に応じて自然呼吸ができているという。
「特定の治療を開始し、有害物質の排出のために血液透析を実施しています。退院の見通しは立っていません」と、アントニオ・アウレーリオ、レアンドロ・マシャード、ギリェルミ・メエル、アリッソン・バルセロス・ボルジェスの各医師の署名入りの声明が発表されている。
グスターヴォ・ウングリア・ダス・ネヴィスはブラジリア郊外のセイランジア出身で、音楽で全国的な知名度を得ている。
SNS上では、彼のチームが「医師による経過観察が続いており、差し迫った危険はない」と発表し、週末に予定されていたライヴがキャンセルされたこと、そしてファンの支援に感謝していることを伝えている。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)