ブラジルと英国、人身取引対策で協力強化

ブラジル政府と英国政府は、人身取引（性的サービスや労働の強要等）対策に関する新たな協力関係を構築した。両国は11月12日（水）、情報機関間の情報共有、共同作戦の調整、予防措置および被害者支援を含む覚書を締結した。

ブラジル外務省によると、この合意は、同国が進める人身取引対策の国家政策強化戦略の一環として位置づけられている。

国際協力の推進

国家司法局のジャン・ウエマ局長は、「近年、ブラジルは捜査の高度化、公務員の育成、被害者保護ネットワークの拡充を目的として、パートナー国との協力を優先してきた」と説明している。

人身取引は国境を越えた組織犯罪の主要な形態の一つであり、政府は「効果的な取り締まりには国際協力が不可欠」との立場を示している。

昨年には、同様の協力枠組みがコロンビアおよびボリビアの当局との間でも締結されており、ブラジル政府は多国間連携による犯罪対策の強化を進めている。

（記事提供／Agência Brasil、構成／麻生雅人）