司法当局、ブルーノ・エンヒッキを詐欺罪で被告と認定
2025年 12月 5日

ブラジル・連邦区司法当局は11月4日(木)、フラメンゴ所属のFWブルーノ・エンヒッキを詐欺罪で被告とする決定を下した。今回の訴追は、同選手がインターネット上のスポーツベッティング操作に関与したとされる疑惑に関連したもの。
捜査当局によるとブルーノ・エンヒッキは、2023年ブラジル全国選手権、ブラジリアで行われたサントス戦において、意図的にイエローカードを受ける行為を行い、賭けに参加していた親族を利する目的があったとされている。選手本人のほか、友人や家族も同様に告発されている。
この判断は、連邦区・連邦直轄領司法裁判所(TJDFT)第3刑事部によって下されたもので、同部は連邦区検察庁(MPDFT)の控訴を認め、選手が詐欺罪についても裁判に臨むべきと結論づけた。
ブルーノ・エンヒッキは今年7月、スポーツ競技結果の不正操作に関する罪で第一審において既に被告とされていた。しかし当時の担当判事は、詐欺罪に関する部分については訴因を退けていた。今回、検察がその判断を不服として控訴したことで審理が行われた結果、改めて詐欺罪についても起訴が認められた。
弁護側の対応
アジェンシア・ブラジルの取材に対し、選手の弁護団は今回の決定を不服とし、控訴する方針を明らかにした。
「ブルーノ・エンヒッキ選手の弁護団は、MPDFTの控訴を認めて詐欺罪に関する刑事訴訟を開始するという判決の知らせを憤りをもって受け止めた。この判断は、第一審判事による十分な根拠に基づいた決定に反するものである」と弁護団は声明を発表した。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




