デモ参加者、「オペラサォン・コンテンサォン(封じ込め作戦)」に独立調査を要求

2025年 10月 31日

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10月31日、サンパウロ市。パウリスタ大通りで行われた「オペラサォン・コンテンサォン(封じ込め作戦)」への抗議デモ(写真/ Paulo Pinto/Agencia Brasil)

リオデジャネイロ市、サンパウロ市、ブラジリア、サンルイス市(マラニョン州)で10月31日(金)、市民らが「オペラサォン・コンテンサォン(封じ込め作戦)」に抗議するデモを行った。同作戦は28日(火)にリオ市で実施された警察行動で、121人が死亡した。国内史上最も死者を出した作戦とされている。

リオ市では、ペーニャおよびアレマン複合地区、その他のファヴェーラの住民が行進を行った。雨の中にもかかわらず、数千人がペーニャ複合地区の一つ、ヴィラ・クルゼイロのサッカー場に集まった。

参加者の中には、過去の警察の作戦で命を落とした若者たちの母親たちの姿も目立った。

サンパウロ市のパウリスタ大通りでのデモでは、黒人社会運動団体が警察行動の捜査の連邦移管に加え、クラウジオ・カストロ州知事および軍警察官の刑事責任を求めた。

「捜査の連邦への移管と、暴力の被害を受けた家族への支援政策および司法アクセスの確立を。ブラジル国家のこのジェノサイド的政策による精神的・心理的損害に対する住民への補償を」と、「黒人の権利連合」および「黒人・先住民・周縁地域の若者向け進学予備教育ネットワーク(Uneafro Brasil)」のドウグラス・ベウキオール氏は訴えた。

デモはサンパウロ美術館前から始まり、コンソラサォン通りに向けて行進した。参加団体には、統一黒人運動(MNU)、サンパウロ黒人女性行進、平等のための黒人男女連合(Unegro)、労組や市民運動団体が含まれていた。

「一日でガザ以上の人が殺された。あちらは戦争が宣言されているが、ここではそうではない。しかし戦争は存在し、常に存在してきた。私たちは闘うためにここにいる。ただし銃ではなく、私たちの頭脳と、社会運動と市民の力で」と、サンパウロ黒人女性行進の創設者ゼゼー・メネゼース氏は語った。

マラニョン州サンルイス市では、社会運動団体が市中心部のデオドロ広場に集まり、警察の暴力を批判するプラカードや横断幕、旗を掲げた。

学生のアレックス・シウヴァさん(18)は、リオデジャネイロでの警察行動を「黒人の貧困層や周縁地域を分断するネクロポリティカ(死の政治)」と表現し、作戦を成功とみなしたカストロ州知事を批判した。

「100人を超える死者の中には、善良な人々、社会に貢献していた人々もいた」と付け加えた。

「階級と人種のキロンボ運動」のメンバーで、マラニョン連邦教育機関(IFMA)の教員クラウヂセイア・ドゥランスさん(54)は、住民が貧しいという理由でこの種の作戦を常態化させてはならないと訴えた。

「国家がいかなる公共政策の対応もせ、住民が犯罪組織に翻弄されている状況でこのような虐殺が起きるのは異常です。私たちは犯罪組織には断固反対ですが、住民の側に立っています。警察は地域に入った際、住民が犯罪に関与しているかどうかを顧みませんでした」と述べた。

労組系中央組織コンルータスのメンバー、サウロ・アルカンジェロさん(54)は、若者に教育・文化・収入創出・市民権をもたらす公共政策の欠如を批判した。

「若者には仕事の展望も教育の展望もなく、ますます拡大する麻薬取引の過程で簡単に取り込まれてしまう」と語った。

この抗議デモは、革命的黒人戦線、マラニョン・コレンテーザ運動、人民連合マラニョン支部が呼びかけた。運動の参加者たちは、犠牲者に処刑の痕跡があったとの訴えを強調した。

首都ブラジリアでは、官庁街近くで抗議行動が行われ、参加者は「オペラサォン・コンテンサォン(封じ込め作戦)」に対する独立した調査を求めた。

「起きたことは、黒人住民やファヴェーラ住民の命に対する残虐な攻撃でした」と、国家人権評議会のメンバー、マリア・ダス・ネヴィス氏は述べた。

同評議会は、リオデジャネイロ州のクラウジオ・カストロ知事が連邦最高裁判所(STF)に対し、犯罪組織コマンド・ヴェルメーリョに対して行った警察行動について説明するよう要請した。また、マカエ・エヴァリスト人権・市民権相に対しては、独立した鑑定を行うよう別途、要請を送信した。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)