『ザ・シークレット・エージェント』のゴールデン・グローブ賞受賞、世界各国のメディアでも話題に

2026年 01月 12日

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ブラジルの現地メディア「G1」が、『ザ・シークレット・エージェント(O Agente Secreto)』(クレーベル・メンドンサ・フィーリョ監督)のゴールデン・グローブ賞受賞が世界の主要紙でも大きく報じられたと報じている。

『ザ・シークレット・エージェント』は、第83回ゴールデングローブ賞の外国語映画賞と、ヴァギネル・モウラによる最優秀男優賞を受賞した。同一回の授賞式でブラジルが二つの賞を獲得するのは史上初となる。

米紙「ワシントン・ポスト」はヴァギネル・モウラについて「記録を破り続けている」と強調したという。ヴァギネル・モウラはゴールデン・グローブ賞で主演男優賞に初めてノミネートされたブラジル人であり、カンヌで同部門を制した初の南米出身者、さらにニューヨーク映画批評家協会(NYFCC)90年の歴史で最優秀男優賞を受賞した初のラテン系俳優であることを紹介した。

同紙はまた、クレーベル・メンドンサ・フィーリョ監督のスピーチにも触れ、監督が若い映画作家たちに賞を捧げ、国際映画界にとって重要な瞬間であると語ったことを伝えているという。

英国の「ガーディアン」紙は、昨年、フェルナンダ・トーへス(『アイム・スティル・ヒア』)がブラジル人として初めてゴールデン・グローブ賞を受賞したことを振り返り、今年はヴァギネル・モウラが同国出身者として二人目の受賞者となったと報じたとのこと。

フランスでは「ル・フィガロ」紙が、ブラジル映画が歴史的な二冠を達成し、現代の作家主義映画における主要な勢力としての地位を確固たるものにしたと報じたという。

スペインの「エル・パイス」紙は、極めて競争の激しい部門において、ブラジル映画が欧州作品を上回り、最優秀外国語映画賞を獲得した点を強調したという。

アルゼンチンの「クラリン」紙もブラジルの快挙を大きく取り上げ、ヴァギネル・モウラはアカデミー賞(オスカー)の最優秀男優賞にノミネートされるべきだと伝えたという。

『ザ・シークレット・エージェント(O Agente Secreto)』は、日曜(11日)に行われた2026年ゴールデン・グローブ賞の授賞式で、ノミネートされていた3部門のうち2部門を受賞した。ブラジルが同一回のゴールデン・グローブ賞で二つの賞を獲得するのは、史上初めてとなる。

「とんでもなく胸が熱くなる瞬間だ」と、ヴァギネル・モウラはTVグローボのインタビューで語った。

1999年、『セントラル・ステーション』は外国語映画賞とドラマ映画部門最優秀女優賞(フェルナンダ・モンチネグロ)の2部門にノミネートされたが、受賞したのは外国語映画賞のみだった。

また2025年には、『アイム・スティル・ヒア(Ainda Estou Aqui)』が2部門にノミネートされたものの、受賞したのはドラマ映画部門の最優秀女優賞(フェルナンダ・トーへス)のみだった。

そして今年、『ザ・シークレット・エージェント』は3つのノミネーションを得て、ヴァギネル・モウラの最優秀男優賞と外国語映画賞の
2部門受賞した。ドラマ映画賞では『ハムネット』に敗れている。

(文/麻生雅人)