巨大ブロッコのパフォーマンスに沸くリオのストリート・カーニバル
2026年 01月 26日

Alex Ferro/Riotur)
歌手のレッシャが率いる「ブロッコ・ダ・レッシャ」が1月25日(日)朝、リオデジャネイロ旧市街区の「プレッタ・ジウ・ストリート・カーニバル・ルート」を盛り上げ、数千人の観客をプライメイロ・ジ・マルソ通りへと引き寄せた。
午前8時、プログラムの幕開けとともに、レッシャはトリオ・エレトリコ(サウンドシステム車両)の上からヒット曲を披露し、ストリート・カーニバルのブロッコへの復帰を果たした。
レッシャは2025年2月、生後3日で亡くなった娘ソフィアの死を受け、しばらくカーニバルから距離を置いていた。2026年のカーニバルに向けて選んだテーマである「ブラジル音楽の多様性」を象徴するように、この日は色鮮やかな衣装で姿を見せた。
オープニングを飾ったのは、故プレッタ・ジウのヒット曲「シナイス・ジ・フォーゴ」。この曲は、がんとの長い闘病の末に2025年に亡くなった歌手プレッタ・ジウの代表作で、彼女の名はリオのメガブロッコの行進ルートにも捧げられている。
レッシャのステージではこのほか、「サペキーニャ」、「シャマ・エラ」、「ソ・デポイス・ド・カルナヴァウ」などが披露され、アニッタやルイーザ・ソンザとの共演曲「コンバッチー」や、先週MC GW、MCカロウと発表したばかりの新曲「アミーガ・コン・アミーガ」もセットリストに含まれた。
トリオ・エレトリコには、ロレーナ・シンプソン、MCニット、レニー、DJジュリー らも参加し、会場をさらに盛り上げた。
締めくくりは、レッシャとともに登場した歌手ナウド・ベニーが務めた。
リオ市観光局(Riotur)のベルナルド・フェローズ局長によると、メガブロッコによるストリートカーニバルの2日目、そして街中でのストリートカーニバル開催2週目を迎え、リオはすっかりカーニバルの熱気に包まれているという。
「リオの公共空間は、にぎやかに、楽しく、多様に、しかし秩序立って、安全に、民主的に、なん百万もの人々によって埋め尽くされています」(ベルナルド・フェローズ局長)
旧市街区以外でも、日曜日のこの日、街の各地でストリートカーニバル参加者が広がった。南部のウマイター地区ラルゴ・ドス・レオンイスでは、伝統的なブロッコ「ソ・カミーニャ」が、メガブロッコの混雑を避けたい人々を楽しませた。今年のテーマは「おとぎ話」。制作側によるとこのテーマは、仮装を促して、子どもから大人まで幅広い観客に楽しんでもらうために選ばれたという。
2009年に創設されたソ・カミーニャは、現在、約100人の打楽器隊を擁している。指揮を執るのは、サンバ団体サン・クレメンチの打楽器隊に所属していた経験を持つマエストロ、カリキーニョだ。
メガブロッコが行進する「プレッタ・ジウ・ストリート・カーニバル・ルート」では、ストリートカーニバル初日となった24日(土)、雨にもかかわらず、ブロッコ「シャー・ダ・アリッシ」が旧市街区に数千人の観客を集め、華やかに幕を開けた。
多様性、表現の自由、そして喜びを掲げる同ブロッコは、メキシコの人気グループRBDの歌手クリスチャン・チャベスをゲストに迎えた。チャベスがリオのストリート・カーニバルに参加するのは今回が初めてだ。
「昨年はグランジ・ヒオとともにサンボードロモを行進する機会がありましたが、今年はこうして皆さんとメガブロッコに参加できてうれしく思います。シャー・ダ・アリッシ、招待してくれてありがとう。光栄です」と、チャベスはトリオ・エレトリコの上から笑顔で語った。
創意あふれる観客の中には、『不思議の国のアリス』のキャラクターに扮する人々の姿も見られた。会場では、ブラジル初のLGBTQIAPN+サンバ・バンドとして知られる「サンバイ」がサンバやパゴーヂを演奏し、故プレッタ・ジウを讃えて「シナイス・ジ・フォーゴ」も披露。観客は歌い踊りながら盛り上がった。
さらに、バイーアのアシェー・バンド「ババード・ノーヴォ」が登場し、ボーカルのマリ・アントゥニスが「ボーラ・ジ・サバォン」「ジ・ジャネイロ・ア・ジャネイロ」など、バンドの代表曲を熱唱した。続いて、バンダ・エヴァの「エヴァ」、イヴェッチ・サンガーロの「マセタンド」、エ・オ・チャンの「メロ・ド・チャン」など、アシェーの往年のヒット曲が披露され、会場の熱気は最高潮に達した。
「シャー・ダ・アリッシは、いつも楽しく誰もが楽しめる空間づくりを目指してきました。今年はその理念をさらに押し進めて、音楽、パフォーマンス、そして喜びにあふれた雰囲気を融合させた体験を届けています」と、創設者のパブロ・ファウカォンは語った。
2026年のリオのストリート・カーニバルでは、2月22日までに452のブロコが市内を練り歩く予定だ。プログラムはアプリ「Blocos do Rio 2026」または公式サイトで確認できる。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




