第98回アカデミー賞ノミネート作品、発表間近。ブラジルは最大9部門のノミネートの可能性

2026年 01月 22日

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第98回アカデミー賞ノミネートが有力視されているクレーベル・メンドンサ・フィーリョ監督作品「シークレット・エージェント」(写真/VICTOR JUCÁ/DIVULGAÇÃO)

第98回アカデミー賞(オスカー)は、今週木曜(1月22日)午前10時30分(ブラジリア時間)から行われるノミネート発表をもって、いよいよ最終局面に入る。映画賞シーズンが本格的な輪郭を帯び、2025年を代表する作品が正式に“映画史の一角”を争う段階に突入する。

ノミネートの発表は、映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が行い、16日(金)に締め切られた第一次投票を締めくくるものとなる。俳優、監督、脚本家、技術スタッフなど、映画業界の1万人超のプロフェッショナルが投票に参加し、基本的には自分の専門分野に属する部門に投票した。例外は作品賞で、こちらはアカデミー全会員が投票する。

発表をリアルタイムで視聴したい場合は、アカデミー公式サイトでライブ配信が行われる。発表セレモニーは、女優ダニエル・ブルックスと俳優ルイス・プルマンが英語で進行を務める。

国際的な映画賞での受賞と強い反響に彩られたシーズンを経て、ブラジル映画は今回のノミネート発表において存在感を示している。中心となるのは、クレーベル・メンドンサ・フィーリョ監督の『シークレット・エージェント(O Agente Secreto)』で、国際長編映画賞の一次選考リストに名を連ねるほか、キャスティング賞のプレリストにも入っている。

同作は最近、ゴールデングローブ賞の外国語映画賞を受賞し、俳優ワグネル・モウラも同賞の男優賞を獲得した。

ブラジル勢はさらに、ペトラ・コスタ監督のドキュメンタリー『熱帯の黙示録(Apocalipse nos Trópicos)』が長編ドキュメンタリー賞の一次選考に進んでいるほか、アンドレ・ハヤト・サイトウ監督の短編作品『アマレーラ(Amarela)』が実写短編賞のプレリストに入っている。

そのほかの注目作としては、ドキュメンタリー『ヤヌニ(Yanuni)』や、米国のインディペンデント作品『トレイン・ドリームス(Train Dreams/Sonhos de Trem)』で技術部門のプレリストに名を連ねた撮影監督アドウフォ・ヴェローゾが挙げられる。総じて、ブラジルは今回のオスカーで最大9部門のノミネートを獲得する可能性があるとみられている。

2026年のアカデミー賞授賞式は、3月15日にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)