2026オスカー授賞式前夜、リオでヴァギネル・モウラのそっくりさんコンテスト実施

2026年 03月 16日

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リオデジャネイロ市、3月15日。オスカー授賞式前夜、主演男優賞候補のヴァギネル・モウラのそっくりさんコンテストが開催された(写真:Isabela Vieira/Agência Brasil)

ハリウッドの映画スタジオが生み出す特殊効果の世界から遠く離れたリオデジャネイロでは、日曜日(3月15日)のアカデミー賞授賞式に合わせ、バイーア州出身の俳優ヴァギネル・モウラに最も似ている人物を競う「そっくりさんコンテスト」が開催され、レッドカーペットが敷かれた。モウラは、ブラジル人として初めて主演男優賞にノミネートされている。

2026年のオスカー授賞式は今夜(現地時間)、米国ロサンゼルスから中継され、全国の映画ファンの注目を集めている。

リオでは、映画館チェーン「エスタサォン・ネット・リオ」が市の南部ボタフォーゴ地区の劇場で、授賞式の無料上映に約2,000人を受け入れる予定だ。その前座企画として、ブラジル勢のノミネーションを祝う目的で、そっくりさんコンテストが行われた。

出場者の一人、23歳のカッシオ・バルセロスは、友人たちに背中を押されて参加を決めたと話す。家族が皆アーティストである中、自分だけが経済学部に進んだことがきっかけだという。

「父はミュージシャン、母は作家、姉はパティシエ。そんな家族の中で、僕は経済学を選んだんです」と語る。今回の挑戦を通じて、芸術の世界に触れてみたいと意欲を見せた。

21歳の考古学専攻の学生、ペドロ・エドゥアルド・ファホッコも、モウラへの声援を送るため、そして運試しのつもりでコンテストに参加した。

「映画で彼が着ているのに似た服を持っていたんです。自分がそんなに“イケメン”だとは思わないけれど、似ていると言われることがあって、『楽しそうだし、出てみよう』と思いました」と笑顔で語った。

映画好きの19歳の俳優、ミゲウ・ジ・オリヴェイラ・タヴァレスは、ヴァギネル・モウラを自身の“アイドルの一人”と呼ぶ。外見の類似性は薄いものの、敬意を込めて参加したという。

「ヴァギネルは本当に完成された、素晴らしいアーティストです」と評価し、彼が最も好きな出演作として、ラーザロ・ハモスやパウロ・ジョゼーらが共演した2007年のコメディ映画『サネアメント・バジコ』を挙げた。

「尊敬する人の立場になってみるのは楽しいものです」とミゲルは締めくくった。

ヴァギネル・モウラは、クレーベル・メンドンサ・フィーリョ監督の映画『シークレット・エージェント(O Agente Secreto)』での演技により、主演男優賞にノミネートされている。同作は、作品賞、国際長編映画賞、キャスティング賞の計4部門で候補入りしている。

主演男優賞の部門では、モウラはティモシー・シャラメ「マーティ・シュプリーム 世界をつかめ(Marty Supreme)」、レオナルド・ディカプリオ「ワン・バトル・アフター・アナザー(One Battle After Another)」、イーサン・ホーク「Blue Moon」、マイケル・B・ジョーダン「罪人たち(Sinners)」と競う。

そっくりさんコンテストの主催者の一人である映画監督・プロデューサーのカヴィ・ボルジェスは、企画の狙いについて「国内映画ファン同士の交流を促すことだった」と説明する。彼は、モウラ本人の受賞可能性は高くないと見つつも、『シークレット・エージェント(O Agente Secreto)』はいずれかの部門で受賞するだろうと予想した。

「国際長編映画賞が最も有力だと思っていますが、オスカーでは何が起きるか分かりません」と語った。

ボルジェスによれば、『シークレット・エージェント(O Agente Secreto)』を含む同部門の作品群は、いずれも権威主義体制の危険性を告発する内容だという。

「クレーベルの映画は独裁政治を扱っており、多くの批評家が現在のアメリカとの類似を指摘しています」と述べた。

ブラジル勢はほかにも、アドウフォ・ヴェローゾが米国作品『トレイン・ドリームス(Train Dreams)』で撮影賞にノミネートされており、映画界の競争に名を連ねている。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)