リオ市の映画館オデオン、国産映画を支えて100年
2026年 04月 2日

リオ市の文化の歴史的中心地で、市立劇場(テアトロ・ムニシパウ)や国立図書館といった象徴的建築物に隣接するオデオンは、この100年のあいだ、街の変化と映画そのものの変遷を見つめ続けてきた。ベル・エポック期から現代に至るまで、その歩みはリオデジャネイロの文化史と重なり合う。
現在はセヴェリアーノ・ヒベイロ家が率いるキノプレックス・グループの運営下にある「シネ・オデオン ルイス・セヴェリーノ・ヒベイロ文化センター」は、100周年を迎えた今も、ショッピングセンターのシネコン(複合型映画館)が台頭するなかで、大型劇場ならではの集団的な映画体験を守り続けている。
「シネ・オデオンは、常にブラジル映画を上映してきたことを誇りにしています。オデオンはブラジル映画とともに歩んできたのです」と、同館の創立家系にあたるルイス・セヴェリアーノ・ヒベイロ・ネト氏は、3月30日(月)午前に行われた記念式典で語った。
1990年代のブラジル映画復興期以降、オデオンは改修を経て、リオ映画祭をはじめとする主要イベントの拠点として定着。国内作品を優先する初上映や特集上映の場としても存在感を確立している。
オデオン100周年の祝賀イベントでは、グスターヴォ・ボナフェ(Gustavo Bonafé)監督と俳優アリッシ・ヴェギマン(Alice Wegmann)が出席し、映画『Rio de Sangue(ブラッディ・リバー)』のプレミア上映が行われた。
「私たちアーティストが、映画館でブラジル映画の上映枠を確保し続けることがどれほど大変かは、皆が知っています。オデオンはこの闘いのパートナーであり、長年にわたりブラジル映画が観客に届く場を提供してきました」と、ボナフェ監督は語った。
監督はまた、作品が娯楽性と社会的告発の両面を持つことを強調した。
「『Rio de Sangue』は母娘の愛を描くアクション映画ですが、同時にアマゾンの違法採掘という非常に重要な背景を扱っています。このテーマを真摯に、そして確かな知識をもって描くことが最大の挑戦でした」
一方、アリッシ・ヴェギマンは映画館との個人的な思い出を振り返った。「100周年を迎えたシネ・オデオンで『Rio de Sangue』を上映できるのは本当に特別です。私はここでブラジル映画やリオ映画祭をよく観てきました。この場所には素晴らしい思い出がたくさんあります」
100周年を記念し、キノプレックスは18時30分の上映回を対象に、チケットを1レアル(+手数料)で販売する特別企画を実施。街中の映画館ならではの体験を観客に再び取り戻すことを目指している。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




