サンパウロ市で歴史ある廃品回収協同組合に立ち退き命令
2026年 04月 24日

サンパウロ市の「紙類・紙くず・再生資源・独立回収業者協同組合(Coopamare)」が、市当局から現在の拠点を明け渡すよう通知を受けた。同協同組合は、ピニェイロス地区の高架下で30年以上にわたり活動を続けてきた。
Coopamareは、ブラジルで現存する最古のリサイクル協同組合として知られる。「アジェンシア・ブラジル」が市当局に取材を求めたが、本稿の締め切りまでに回答は得られなかった。
通知は3月31日付で、3月18日に発行された監査報告に基づくもの。報告書では、ピニェイロスのパウロ6世高架橋下にある 675平方メートルの占有地が不法占拠であると指摘されている。協同組合には15日間の弁明期間が与えられ、4月2日に弁明書が提出された。
同地の使用許可は2023年に取り消されており、市側は「公共物保護」を理由に、また現場が火災リスクを抱えていると主張している。
Coopamare の代表カルラ・モレイラ・ジ・ソウザ氏によると、通知を受けた当時、協同組合は弁明書を提出し、市当局との対話を開始。市側は移転先として適切な場所を探すと約束していたという。
「私たちはここで37年間活動してきました。移転すること自体は受け入れますが、仕事を続けられる条件の整った倉庫でなければ意味がありません。市が提示しているのは別の高架下ですが、狭すぎて設備を持っていくことができません」と語った。
さらに同氏は続けた。
「別の高架下に行きたいわけではありません。私たちの願いは、今の場所にとどまるか、あるいは同じ地域内で、安心して働ける倉庫を確保してもらうことです。私たちは労働者として当然の権利を持っています」
Coopamare は現在、24人の組合員と約60人の独立系廃品回収者の活動により、月間約100トンのリサイクル資源を回収している。
ピニェイロスでの活動継続を求める署名運動の一環として公表された声明で、Coopamare は「Coopamare を守ることは、尊厳ある労働、環境保全、そして社会正義を守ることだ」と訴えている。
「Coopamare は、労働者たちが築き上げてきた闘い、尊厳、持続可能性の象徴です。多くは路上生活を経験しましたが、リサイクルという正当な仕事を通じて人生を立て直し、都市に貢献してきました」と記している。
声明によると、同協同組合は雇用と収入を生み出すだけでなく、地域全体にとって不可欠な役割を果たしており、リサイクル資源の分別と適正処理を担っている。
この取り組みにより、汚染の削減、埋立地に送られる廃棄物量の減少、環境保全が実現し、さらに収集コストの削減によって公的財政の節約にもつながっていると協同組合は主張する。
声明は続けてこう述べる。
「さらに、Coopamare は社会的組織化の模範であり、数千人の廃品回収者がその経験から学び、公式に組織へと統合されることで、失業や非正規労働と闘ってきました。彼らはしばしば社会から周縁化されてきた存在です」
全国廃品回収業者協会(Ancat)は Coopamare への支持を表明し、同協同組合がブラジル初の廃品回収協同組合であり、「この分野の組織化の生きた歴史」であり、社会的包摂を伴うリサイクルを確立した先駆的存在であると強調した。
Ancat によると、Coopamare の現地での活動継続は「単なるサービスではなく、都市にとって不可欠な仕事への正当な評価」であるという。
また、全国廃品回収業者連合(Unicatadores)や全国廃品回収業者連盟(MNCR)も Coopamare 支援を表明している。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




