リオとサンパウロで強風被害

2026年 07月 31日

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水曜日(29日)の午後、リオデジャネイロ州とサンパウロ州では強風が吹き荒れ、各地で被害と死者が発生した。リオ市内の気象観測所では、最大風速が約29.2メートル(時速105キロ)に達したことが確認された(写真:Tânia Rêgo/Agência Brasil)

水曜日(7月29日)の午後、リオデジャネイロ州とサンパウロ州では強風が吹き荒れ、各地で被害と死者が発生した。リオデジャネイロ市内の気象観測所では、最大風速が約29.2メートル(時速105キロ)に達したことが確認されている。

ブラジル国立気象研究所(Inmet)のスエレン・アラウージョ氏によると、今回の現象は、地域で形成された低気圧帯と、上層大気の移動によって引き起こされたものだという。

「これらの要因が重なり、不安定な気象条件が形成され、非常に強い突風をもたらしました。実際、両州で時速100キロ前後(風速約27.8メートル前後)の突風が観測されています」とアラウージョ氏は説明した。

自然災害監視・警戒センター(Cemaden)のマルセロ・セルチ運用・モデリング部門総括コーディネーターは、今回の突風は「線状の雷雨帯」によって発生したと指摘する。

「名前の通り、雷雨が一列に並ぶように形成される現象で、ブラジル南部に停滞していた寒冷前線の上で発達しました。この雷雨帯が『ガストフロント(突風前線)』を形成し、それが昨日の午後に感じられた強風です」と説明した。

セルチ氏によると、この突風前線は雷雨雲の帯よりも速く進むため、雷雨そのものは発生しない場合もあるという。

「私たちがいるパライーバ渓谷(サンパウロ州サンジョゼー・ドス・カンポス)では、夕方から夜にかけて少し雨が降りましたが、これは北へ進むにつれて弱まりながら残った雷雨帯の影響です。雷雨帯はパラナ州やサンタ・カタリーナ州で形成されましたが、北上するにつれて次第に消散していきました」と述べた。

<エルニーニョとの関連>

国立気象研究所(Inmet)のスエレン・アラウージョ氏と、自然災害監視・警戒センター(Cemaden)のマルセロ・セルチ氏は、29日にリオデジャネイロ州とサンパウロ州で発生した強風について、現時点ではエルニーニョ現象との関連を断定することはできないとの見解を示した。

エルニーニョは、太平洋の海水温が周期的に上昇することで世界的な気候変動を引き起こす現象で、今年は例年より強い「スーパー・エルニーニョ」が発生する可能性が指摘されている。米国海洋大気庁(NOAA)は、今季のエルニーニョが過去76年で最も強まる可能性が高いと予測している。

アラウージョ氏は、「今回の強風がエルニーニョと関係しているかどうかを判断するには、より詳細な分析が必要です」と述べた。

セルチ氏も、強風とエルニーニョの直接的な関連を示すのは難しいとしつつ、今回の突風をもたらした雷雨帯は、ブラジル南部に停滞していた前線から形成されたものだと説明した。

「南部地域で停滞前線が頻繁に発生していることは、エルニーニョの影響と関係があります。前線が停滞しやすくなり、降雨の頻度と量が増えている。その結果として、今回のような不安定帯が形成されることもあります」と述べた。

ただしセルチ氏は、線状の不安定帯や突風は季節を問わず発生し得る現象であり、エルニーニョの年に限られるものではないと強調した。

「エルニーニョの年でなくても起こる現象です。突風とエルニーニョの関係は、あるとは思いますが、間接的であり証明は難しい」と述べた。

リオ州立大学(Uerj)で博士課程に在籍する気象学者チアーゴ・ソウザ氏も、今回の強風とエルニーニョの関連性を判断するには、より深い研究が必要だと指摘する。

「現段階では、関連があるともないとも断言できません。将来的にスーパー・エルニーニョとの関係を議論するためにも、まずは詳細な研究が必要です」と述べた。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)