フラヴィオ・ボウソナーロ氏、ダークホース事件で正式に捜査対象に

2026年 09月 12日

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連邦裁判所は映画『ダークホース』の資金提供をめぐる疑惑に関し、フラヴィオ・ボウソナーロ上院議員(写真)の関与を調べるための捜査の開始を命じた(写真:Lula Marques/Agência Brasil)

【ブラジリア 9月11日】 連邦最高裁判所(STF)のアンドレ・メンドンサ判事は、映画『ダークホース』の資金提供をめぐる疑惑に関連し、フラヴィオ・ボウソナーロ上院議員(自由党RJ/大統領選挙候補)の関与を調べるための警察捜査の開始を命じた。同作は父であるジャイール・ボウソナーロ前大統領の伝記映画として制作されている。

フラヴィオ氏は7月22日、旧マステール銀行の元銀行家ダニエウ・ヴォルカロが映画製作費として6,100万レアル(約18億3,000万円)を提供したとされる疑惑の捜査に正式に組み込まれた。捜査当局は、この資金が上院議員の要請によって提供された可能性があるとみている。

元下院議員のエドゥアルド・ボウソナーロ氏も捜査対象となっており、資金の一部を受け取った可能性が指摘されている。

今回の捜査は連邦警察(PF)の要請に基づき開始され、連邦検察庁(PGR)も承認した。

PFの要請文書には次のように記されている。

「連邦警察は、INQ 5026に関連する別個の秘密扱いの捜査手続き(PET)の開始を求める。対象は、映画『ダークホース』の製作資金をめぐり、上院議員フラヴィオ・ナンテス・ボウソナーロが、銀行家ダニエウ・ブエノ・ヴォルカロのマステール銀行を通じて、資金洗浄、国外送金違反、汚職その他関連犯罪を行った可能性がある点である」

フラヴィオ氏を直接の標的とする捜査の存在が明らかになったのは、メンドンサ判事が木曜(10日)夜、マステール銀行の不正を捜査する「コンプライアンス・ゼロ作戦」に関連する15件の捜査手続きを公開したことによる。同作戦は、ヴォルカロとそのグループが関与したとされる巨額の汚職および金融詐欺を調べている。

捜査開始の事実は公開されたものの、メンドンサ判事はマステール銀行および映画『ダークホース』に関する捜査内容そのものについては引き続き秘密扱いとした。

メンドンサ判事が文書の秘密指定を解除したのは、STFのエジソン・ファキン長官の要請によるもので、ファキン長官は「捜査の実施に不可欠な秘密保持を要する部分を除き、マステール銀行に関する捜査を公開するべきだ」と求めていた。

水曜(11日)、メンドンサ判事は、映画『ダークホース』に関連する現金の受け渡しを担っていたとされる両替商アントニオ・カルロス・フレイショ・ジュニオール(通称「ミネイロ」)の司法取引(デラソン)を承認した。

フラヴィオとヴォルカロの関係は、The Intercept Brasil が公開した音声によって明るみに出たもので、録音にはフラヴィオが映画製作のための資金提供をヴォルカロに求める様子が含まれていた。

アジェンシア・ブラジルは議員側の弁護団に連絡を試みている。音声公開後、フラヴィオ・ボウソナーロ氏は録音の真正性を否定しておらず、「父の映画を制作するために民間資金を求めることに何ら問題はない」と主張している。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)