マステール銀行関連の巨額金融詐欺にブラジル中央銀行元監督部長も関与か

2026年 09月 12日

0g0a6467

木曜(9月10日)夜、連邦最高裁判所(STF)のアンドレ・メンドンサ判事がマステール銀行の不正を捜査する「コンプライアンス・ゼロ作戦」の捜査手続きの秘密解除を行った(写真:Rovena Rosa/Agência Brasil)

ブラジル連邦警察(PF)は、中央銀行(BC)監督部門の元部長ベリーニ・サンターナが、元銀行家ダニエウ・ヴォルカロに機密情報を提供する見返りとして、月50万レアル(約1,500万円)の継続的な支払いを受けていたとする報告書を連邦最高裁(STF)に提出した。

少なくとも一度の支払いは 76万レアル(約2,280万円) に達していたことが、ヴォルカロと彼の義理の兄であり金融オペレーターとされる弁護士ファビアーノ・ゼッテルとの間で交わされたメッセージから判明した。ヴォルカロは旧マステール銀行のオーナーで、同行は昨年11月に中央銀行によって清算された。

報告書によると、サンターナはヴォルカロから「パリでの昼食、夕食、ガイド付き観光」などの接待も受けていた。これらの内容は、木曜(10日)夜にSTFのアンドレ・メンドンサ判事が秘密指定を解除した「マステール事件」関連文書に記されている。

不正な利益供与は、中央銀行監督部門の次席マネージャー、パウロ・セルジオ・ネヴィス・ジ・ソウザにも行われていた。PFによると、ソウザは米国ディズニーへの旅行費用の提供を受けたほか、農地の「異例の取得」が確認されている。

PFの報告書は、両名が中央銀行内部の機密情報を漏洩し、「コンプライアンス・ゼロ」作戦によって捜査されているマステール銀行関連の巨額金融詐欺に関する情報をヴォルカロ側に伝えていたと指摘している。

文書によると、サンターナとソウザはヴォルカロの「コンサルタント」として活動し、「戦略の調整、文書のレビュー、さらには被疑者宅での非公開会合」などを行っていた。

164ページに及ぶ報告書には、PFが「ヴォルカロと両名が交わしたもの」とするメッセージが含まれている。その中には、パウロ・セルジオ・ソウザが自身の監督部門への任命を知らせる省令をヴォルカロに送信する場面や、「マステール銀行の利益を議論するためにヴォルカロと会うことが絶対的優先事項だ」と述べる場面が記録されている。

両名とヴォルカロの関係は、元銀行家の予防拘禁時点ですでに知られていたが、今回の秘密解除により、彼らが受け取っていたとされる具体的な報酬の詳細が明らかになった。

コンプライアンス・ゼロ作戦に関する大半の文書は、木曜(10日)夜、STFのメンドンサ判事によって秘密指定が解除された。これはSTFのエジソン・ファキン長官の要請を受けた措置だった。

職務から離れているベリーニ・サンターナとパウロ・セルジオ・ソウザは、中央銀行内部情報の漏洩を否定し、旅行やその他の便宜は「自費で支払ったことを証明できる」と主張している。

アジェンシア・ブラジルは、関係者の弁護側に新たなコメントを求めている。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)